カーニバルは終わり、カディスからロンダに向かう。ロンダを選んだのは、あの有名な橋を見てみたかったから。
バスはネット予約済み。電光掲示板で乗り場番号をチェック。
バスターミナルの隣は鉄道駅で、レンフェが見える。
カディスからロンダまでは急行ではなく各停のようだ。途中途中で小さな街や村に立ち寄る。このあたりは白い村が多い。
勘違いしやすいのだが、白い村というのは一ヶ所じゃない。日本でいう古民家が残る地帯が一ヶ所では無いように、いくつも存在する。もらった地図のwhite villages の場所をメインにいくつも点在し、その中でも特に美しく有名なものだけがガイドブックに載る。
ぶっちゃけ、ヨーロッパは景観にうるさいのか、カディスでもコルドバでもグラナダでも、そろって白壁の町並みだ。特に旧市街は。趣や作りに違いがあるかもしれないが、こだわりがないのなら村まで行かなくても楽しめると思う。
↓↓バスからの風景。
天気が良いと白壁がはえる。これが春になり、街に花が溢れると本当に美しいだろう。バスは山道を登りロンダに向かう。この辺りは自然公園が多く、小さなリゾート地もある。泊まりたかったが、思った以上に値段が高かった。
車やバイクでのんびり見て回るのが1番贅沢な気がする。
ロンダ着。バスターミナルには観光客が多いのか日本語もあった^ ^
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*Hostel Los Molinos
Albergue Los Molinos というホテルを今回予約した。珍しいと思うので紹介したい。ホテルへはGoogleマップによると徒歩30分。これならいける、とバックパックを背負って歩く。
私はまたもガイドブックに騙されてた。ロンダの橋は下から眺めるものだと思い、へんぴな場所にあるホテルへは橋を見上げながら谷を通り、山道を登るのかと勝手に思ってた。
橋の下を通るのかな〜と。逆だった。↑黄色のライン辺りが橋。
闘牛場の横を通る。地図が大回りなので、警官に近道はないか聞いてみた。「橋があるから無理だよ。このまままっすぐいって、右に曲がるんだ」と。
橋が見えた。勘違い発覚、橋の下じゃないんだ!
高い。かなり高い。
旧市街を通り、
Uターン地点へ。ここまでずっと下ってるのに、更に下る。。。
城壁の下では羊さん達がはむはむ。
ホテルの看板見っけ!周りはオリーブの木や畑のみ。
アンダルシアで桜が見れるなんて〜。桜?桃?杏?
↓↓更に下ると
ガイドブック様の橋の写真が!さっきまで橋の上にいたわけで…どれだけ下ったかわかる。
…ぞっとした。ホテルは更に下、つまり毎日山登りが待っている。。。
やっと着き、ホテルにチェックイン。Albergue Los Molinosは昔の製粉場を改築したもの。男女混合ドミなので、そこだけ注意。カーテンとか無いし。
窓からの景色は、ネットに嘘偽り無し。素晴らしい!
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しばし休んで、ふと気がついた。今18:00過ぎ。日没は約19:00。。
ヤバイ、早くご飯を食べに行かないと帰りがタクシーになる!玄関を出たら、このホテルの飼い猫がいた。
わざわざ寄ってきてゴロン。「…なでてもいいんだぜ?」と言われてるよう。…すまん、時間が無いんだ!慌てて坂を登る。ぜーぜーする。。。
近くで決めないと真っ暗になるので、Uターン地点のすぐそばで探した。
*Restaurante Casa María
開店準備中だったのに、快く入れてくれた。メニューはお任せで30€のコースのみ、ドリンクは別料金。肉か魚か聞かれ、肉にした。アレルギーも聞いてくれる。
いつもの食事からしたら高かったが、日本での外食を考えたら安いくらいだ。
パン・コン・トマテとアスパラの前菜。
牛肉のステーキ。
マンゴーとヨーグルトのムース?
美味しかった。タパスに飽きた身にはアスパラが1番嬉しい。トリップアドバイザーの評価が良いからか、次にお店に来たのは中国人利用者だった。
もう真っ暗になっていた。タクシーが見つからず、呼んでもらうか考えたが一度歩いてみる事にした。
街から宿まで15分、石畳みの坂道で、両脇はオリーブ畑や草はらのみ。5分も歩かない内に真っ暗になり、スマホの懐中電灯で前に進む。
怖いよ〜。久しぶりに真っ暗闇を歩くという体験をした。物音がしたら即逃げれるよう身構えてあるく。
ふと見上げたら、満点の星空だった。周りに街灯が一切ないから、オリオン座どころか天の川まで見える。
暗闇で見る橋は綺麗だった。
何事もなく宿に帰ったが、次からはタクシーを使う事に決めた。もう少し民家の明かりがあると思ってたら、ガチの真っ暗だったから。
このドミトリー宿、車など足がある人か体力がある人にオススメ。私は結局5泊した。
もし泊まらなくても、橋を下から眺めるために、坂を下る事をオススメする。歩き方の欄外にも書いてあるが、ど田舎なので危険はない。ただ、日が暮れると懐中電灯頼りに帰る羽目になる🐏🌕