ニシュはセルビア国内第3の都市。だが…流石なさびれ感。大都市は好きでは無いので落ち着く街。
ベオグラードから着いてまずした事は、ソファ行きのバスを確保する事だった。国際線の窓口は1箇所なので、そこに行きメモを見せる。無事買えたが…感じ悪い。。ベオグラードはそんな事無かったが。金額だけ言われたので、「いや、出発時間は⁉︎」と食い下がると、チケットに殴り書きしてくれた。大事なのはそっちだろうが。
↓中心部。勇ましい像あり。
おじさん達の像。側の犬は最初本物かと思った。
初日はセルビア風ハンバーガーを食べて終わった。トルコが近づいているので、食文化はますます似てくる。アイラン(甘くないヨーグルトドリンク)が売っているのが嬉しかった。ハンバーガーの肉も塩気が効いて美味しい。スパイシーソースとヨーグルトソース、そして野菜。満足❤︎
★2日目。ニシュ は小さい街だから、半日で一気に回れる。
観光時、まずツーリストオフィス(城塞の入り口にある)に行く事を進める。マップの入手と、開館情報の入手の為に。
行こうとしていたメディヤナは冬季休館中…は?4月でサマータイムも開始されてるのに?遠いから、先に聞いておいて良かった💦
全て徒歩圏内(辛ければバス)なので、天気も良いし歩いた。汗ばむ陽気だった。
*ニシュ強制収容所
え?これ入り口?
チケット売り場。観光客は私の他に数名…共通チケットを購入。
歩き方には「英語ガイドとまわる」とあるが、実際は好きに回ってだった。シーズンオフだからか、システムが変わったか…
このグレーの建物が収容所。二階プラス屋根裏になっている。塀で囲まれているが、凄く小さい収容所。
中にはパネル展示と遺品など。
収容者が残した落書き。こういう時に読めたらいいなって思う。どんな気持ちで何を書いたのか…
階段を登り、屋根裏へ。ここは独房みたいに小さい部屋が並んでいる。説明がないので用途不明。
暗くて、正直見て回るのが怖かった。
こういう収容所跡はヨーロッパ中にある。アウシュビッツだけ突出して有名だけど、最初に集められた場所、移送路、中継地…戦争拡大、占領地拡大と共に新しく作られていく。
ただ可哀想だけで済ますのは間違っている。ナチが迫害したのは、ユダヤ人・同性愛者・ロマ・ジプシー・障害者…何故彼らが対象なのか。
人種にこだわる割に日本と同盟を結び、名誉アーリア人とか言われたが…私たちはモンゴロイドのアジア人だ。ありがたがるとでも?
当時の感覚や価値観は今とは違うだろう。が、この問題は根深くまだ解決していないと思っている。
↓↓城塞内を散歩
公園の中には遺跡が点在している。
*考古学博物館
こじんまりした博物館。メディヤナの出土品も展示。
数少ない見所が離れてるので、更に歩く。
*髑髏の塔
橋の向こうがチケットオフィス。共通券の人は直接入ろう。
警備員も誰もいないんですが…と思ったら、ベンチでくつろいでいたお兄さんがチケット見せてと言ってきた。鞄から出そうとすると「オーケー。君を信じるよ」と。見せんでいいんかい!
「ここにいるから分からない事があれば聞いてね」と言われ、1人建物内へ。
歩き方的には、ここも英語ガイドと回るんだが…彼はひょっとしたらガイドで、サボっているのか??
1809年、オスマン帝国支配下のセルビアで、セルビア人による反乱が起きた。鎮圧後に見せしめの意味で建てられたのがこの塔だ。
見事な刀傷。死因がこれ程わかりやすいのも珍しい。当時生首が埋められたらしい。…当然いずれ肉は腐るよね?髑髏になる過程で隙間が出来るよね?何回修復したの?供養はしなくていいの??
色々気になる塔だった。
私は戦争系、医療系、遺跡系が好き。自然は興味ないのでこのブログには中々出てこない。
ヨーロッパで骨の寺院は2箇所見たが、どちらも死者自らが望んで寺院の一部になったもの。ここは、死体を見せしめに使ったもの。本当に、死体を辱めるという事は、人の道から外れている。最近でもイラクやシリアで死体を弄ぶ行為がニュースになった。ここは意図があって行うだけマシかもしれない。そのニュースでは個人が自身のモラルの無さから行なっていたから。
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ニシュ ではずっと快晴だった。見学したのは暗いものばかりだが、天気が良いと気が沈まない。
この日の夕飯もセルビア風ハンバーガー。中には小さいハンバーグが5〜6個入っている。1個のハンバーグの塊より、歯ごたえがあって美味しい❤︎
明日はソフィアへ🐏