この日はヴァイキング博物館を目当てにコペンハーゲンから離れる。とは言っても、同じシェラン島内だが。天気が良くて助かった!
ロスキレへ
ロスキレはコペンハーゲンからインターシティ(IC)と呼ばれる特急列車で西に20分程度の近郊の街。9世紀にはすでに町の基本があったという古都だ。
券売機でチケットを買い、さくさくとICに乗り込みロスキレへ。
2018年6月半ば、ワールドカップ真っ最中。開催国ロシアと近いので、ヨーロッパでは試合は真昼間に見る事ができる。
ちょうどデンマークとどこかの試合があるらしく、ロスキレ駅前はこの盛り上がり↓↓
日本の試合じゃないので、横を素通りしてロスキレの繁華街へ。お腹が空いたのでお店探し・・
手ごろなデンマーク価格のお店があったので入ってみた。
Cafe Vivaldi
お、おう。思った以上に美味しそうだが、どうやって食べろと。
ナイフとフォークでキコキコと食べる。お肉とアボカドのバーガーは勿論美味しかった。
が、(特にカフェ系で多いが)ハンバーガーを手づかみ以外で食べさすのはやめて。食べにくさに美味しさが減る💦パンケーキやピザなら、ナイフとフォークもいいんだけど。
カフェの目の前にも重厚な建物が。
官庁系?の建物で、主にイベントに使われているみたい。
奥に見える2つの尖った塔が、ロスキレ大聖堂。
開館時間の関係で、先にヴァイキング船へ急ぐ。
大聖堂を横切り、緑の茂った公園のわき道をまっすぐ行くと・・港に出た!
ヴァイキング船博物館・初めに。
本物のヴァイキング船の展示が売りの博物館。下記HP↓↓
The Viking Ship Museum in Roskilde, Denmark - Vikingeskibsmuseet Roskilde
このHP、各国語案内あり。日本語あるじゃん!と思いきやタイトルだけ。中国語やトルコ語はもっと説明文があるのに何故だ。
写真も案内もイベントも多く、事前に見る価値あるHP。
私は時間がなく早足で見ただけだが、ボートトリップとか面白イベント開催してる!!
一度はヴァイキング船に乗ってみたい。あの海面すれすれにしか船体が浮かんでない状態で、どうやってヴァイキングの長い航海を可能にしたのか気になっていた。
このボートトリップは5/1~9/30まで。流石に予約した方が無難そう・・一人でも参加できるかな・・?
ヴァイキング船に乗ってみたい。また来よう、次は夏に!
さて。
チケットを買い、紙のバンド上の物をもらう。ヴァイキング船博物館は屋内・屋外に分かれており、屋外では修復や船作りの見学もできる。捨てないように。
ヴァイキング船博物館・屋内
入口からすでに見える大きな船!
この船は実際のヴァイキング船。ロスキレフィヨルドに沈められていた船を引き上げたもの。
フィヨルドの入口に沈める事で防衛の役割を果たしたそうだが・・・木材じゃいけなかったのか?沈める用にしては立派なので、不要になったからか?
沈めた船が腐らないのは冷たい北国の海だからなんだろうなあ。
ムービーが分かりやすいのでぜひ見て欲しい。各国語に分けて何度か上映。私はタイミング悪く英語にかぶらず・・何となく映像で理解。
この、海面からちょっとしか出ていない事に不安を覚える。水が入ってきそうで・・
船の奥、巨大な窓からはフィヨルドが見れる。
どうしても先日見たノルウェーのヴァイキング船と比べてしまう。
が、ここの面白かい所は「ヴァイキング船の模型」があって、「実際に乗って」見れる事!
大はしゃぎで乗る大の大人、しかも一人。傍から見たらかなり痛くても、誰もいなかったので、大喜びで乗って写真も撮りまくった。
ああ、こんな感じでトルフィン達は・・
ヴィンランド・サガ 1巻より抜粋。
順調にオタクとしての聖地巡礼を果たしている気分だ。
もう一つ。船はぼろぼろ(水から引き揚げたし)でも、ロスキレのここは説明ありの展示が充実していた。
西洋鎖帷子と盾
ただ展示だけでなく、説明があるのがいい。
これを見ると、いかにヴァイキングが遠い航海をしたのかがわかる。大きいと言っても、大航海時代と比べると圧倒的小型な船で、星座やコンパス(あったのか?)だよりの時代に、アメリカ大陸から、地中海から、ヨーロッパ大陸の川を南下しトルコ・エジプトまで。
ヴァイキングはただの略奪者でも冒険者でもない。
略奪者であり、出稼ぎ労働者であり、商人(奴隷含む)であり、航路の開拓者であり、更にイングランドを征服もする。
略奪し、奪った金品・人を売買し・・大陸で行われていたことを海路を使ってやる。合理的だ。
・・ヨーロッパに平和な時代はないのか。今がそうなのか。
イングランド制服についての展示。
「アングロサクソンは暴力でこの地を奪った。デーン人はお前ら以上の暴力でこの地を奪う」
ヴィンランド・サガ 5巻より抜粋。アシェラッドのセリフ。
いいセリフだ。土地が重要である限り戦争が無くならないのがよくわかる。
このパネルはヴァイキングがイスタンブルまでたどり着いたシーン。奥はトプカプ宮殿周辺。
一通り展示を見たら、次は屋外へ。
ヴァイキング船博物館・屋外展示
博物館から出てすぐの小橋を渡った船着き場は、チケットがないと入れない。
ここではヴァイキング船の復元展示をしていたり
実際に作る様子を見ることが出来る。
ちゃんとパネル展示で木の割り方や
木のどの部位をどこに使うかまでしっかり説明。
ここは屋内作業場。
作業員さんに色々質問している方もいた。勿論邪魔でなければ教えてくれる。
素人の私には見たことのないような大工道具でいっぱい。興味のある方には凄くテンションあがる場所ではないだろうか。
ちらちらと見学し、早足で立ち去る。風が強くて吹きさらしの屋外は寒いのだ💦
港に停船中の船には国旗が翻ってるものも多い。トルコもヨーロッパも自国の国旗大好きなのか、マンションから店から色々な場面で国旗を見る。
日本はあまり国旗を掲揚しないので、文化や歴史の違いを感じる。日本の国旗も物凄くシンプルで素敵で、絵の具の消費の少ないエコデザインだと思うのだが。
ストールをぐるぐる巻きに防寒し、来た道へ戻り、大聖堂へと急ぐ。
ロスキレ大聖堂
ロスキレを訪れる観光客のほとんどはこれがお目当てなのでは?
1170年代に建築され、その後改築を繰り返している巨大な大聖堂。
ここは見ごたえあり!凄く素敵🌟
入口が見当たらずうろうろしたが、うえ↑の写真から右側に回り込んですぐの場所が入口だった。巨大な聖堂のわりに入口の自動ドアはささやかだった。
内部の吹き抜けはこんな感じ!素敵!!↓↓↓
白い壁に茶色のレンガと金の装飾がはえる。
どうしても私はスペインのごてごてカトリック&イスラムのほのかな香りのスペインの装飾が基準になっているので、こういう空白の余地があるのは逆に目新しい。
が、このロスキレの押しは建築よりも・・
石棺なのだ↓↓
聖堂内はとにかく石棺ばかり。しかも、歴代の国王・女王の石棺もあるので、装飾は必然とごてごて。
必見は繊細な飾り衝立↓↓と
その後ろの石棺。
大聖堂は2階に上がることも可。上から見ると石棺がわかりやすい。
特に変わっているのは、写真中央の戦士風の石像とその奥の女性。
展示室があったり、石棺ばがりの部屋があったりとなかなか広いので、じっくり見ると1~2時間はかかる。
私は石棺よりも、こういう天井の装飾が好き❤
こういうテキスタイルは国によっても時代によっても違って面白い。
以下、改めて案内。
ロスキレ大聖堂のHP・オープン時間・インスタ
この大聖堂のHPはこちら↓↓
オープン時間がまた特殊で、冬の長いデンマークらしい。
イベントごとでも閉まるので、HPのカレンダーで確認した方が無難。
以下、通常のオープン時間
冬(10月~4月):月~土・10:00~16:00、日・13:00~16:00
春・秋(5月・9月):月~土・10:00~17:00、日・13:00~16:00
夏(6月~8月):月~土・10:00~18:00、日:13:00~16:00
祝日・10/1、12/25の13:00~16:00
インスタでも美しい写真を載せているのでチェック!
Roskilde Cathedral (@roskildedomkirke) • Instagram-billeder og -videoer
再度列車に乗り、夕方には中央駅についた。まだ日が高い。
この日はいい天気だったのだが、潮風にやられ寒くて寒くてふるえる。
明日がデンマーク観光最終日なので、早々に部屋に帰る事にした🐑
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