5泊予定のコペンハーゲンも今日が最終日。旅行をこんなに人任せにしたのはほぼ初めてで、次のスウェーデンからはまた助けのない旅が待っている・・
スペインで4カ月遅れのブログを書き、ありがたさを身に沁みながら、コペンハーゲンの方向へむけて一礼。
観光最終日の予定は、ラウンドタワーとあわよくば連れて行ってもらおうと考え中のクリスチャニア。
ホテルで火事が
朝8時頃…けたたましいベルの音で起こされた。
会社員時代は出社準備に追われた時刻だか、ここはバックパッカー用のドミトリー…私を含めてみんな基本寝ている。長期旅行者は朝が遅いのだ。
「何?何の音?」
「携帯?いや、違う。廊下から聞こえる」
「これ、非常ベルだよ。どうする?」
女性用ドミで目を覚ました面々で話し合う。緊急放送もスタッフもだれもいない。
情報が全くないまま
「とりあえず避難しよう。他の部屋もみんな避難してる」
と部屋から出た。みんな着の身着のままでぞろぞろぞろ・・・
何人かは6月の寒さに気づいて部屋に上着を取りに帰ってた。
・・これはまだ余裕があるな。
私も急いで部屋まで戻り、上着とショルダーバックをつかんで再度列に加わる。火事の非常識だとはわかっているのだが、このかばんは命の次に重い。
パスポート!クレジットカード!携帯!
再発行できる・・買いなおせるとはわかっていても、これは死守したい。予定が狂うどころじゃなくなるのだ。
エレベーターを使う人は一人もおらず、騒ぐというよりは混乱の中の雑談レベルで、並んで順番に歩いて階段をおりた。みんなで。
非常ベルだけで煙が迫ってた訳ではないので、緊張感がないと言えばないのだが、私は静かに感動していた。
ここは大型ドミで収容人数が多いのだ。それにも関わらず我先に逃げる人は一人もいない。これが北欧のモラルの高さか!とも考えたが、ここはドミ。世界中から旅行客が集まっているのだ(因みに私の部屋はデンマーク人、ラトビア人、カナダ人と一緒)。
ドミの前には消防車が止まり、避難したみんなで道路に出て待機。パスポートをつかんで来た私のようなバカはあまりおらず、手ぶらも多い。
・・みんな旅行者だよね?この後どうするの?EU市民なら心配無用なの?
記念撮影やツイートしている不心得者は私の他にも大勢いた。良かった。
20分くらい待ったか・・スタッフのお姉さんが
「みんな戻って大丈夫!」
と叫んでくれ、またみんなでぞろぞろと部屋に戻る。おそらくこの内のほとんどが今から二度寝をするだろう。特に何も言われなかったので、誤報か故障かなと思ってる。
因みに宿泊はアーバンハウス・コペンハーゲン
Urban House Copenhagen by MEININGER | central, affordable, modern
ここは色々面白かった。下手すればスタッフと全く話さずにセルフチェックイン・アウトが出来たりとか。難点は有料のランドリーマシンの数・キッチンの広さが収容人数とあってないことか・・
(コペンハーゲン価格なので他のヨーロッパの1.5倍…東京のドミトリーより少し高め)
昼食・靴探し
しっかり二度寝して昼から始動。
スペインで買ったスニーカーに早くも穴があいたので、コペンハーゲンで靴屋をまわる。今から夏になるのでサンダルが欲しい。日本から持ってきたサンダルは鼻緒が切れ、ギリシャで買ったものやビーチサンダルでは足元が不安だ。
長距離を歩くし、犬や馬の落とし物どころか割れたガラス瓶もしょっちゅう落ちている(叩き割るところは幸運にも目撃していない)ので、靴底のしっかりしたものがいい。
中央駅付近を探し、気になったカフェで昼食。
*Bagerdygtigt
惣菜パンとレモンタルトとジュース。観光外から離れるので市民向けパン屋。
このジュースが凄く美味しかった!自家製?また行きたい。
そこから中央駅を横切り、ストロイエへ。いいお天気で観光客も路上パフォーマンスもにぎわう。
ストロイエの靴屋も何件か見て回り、結局デンマークブランドのECCOにした。
ECCO。日本にも上陸済みのしっかりとした製品を作る会社。オシャレさよりも足への快適さやこだわりを感じられる靴。なのでデザイン的に年齢層高め。
日本のHPは以下↓↓
エコー・ジャパン 公式オンラインストア | ECCO JAPAN
そして試着して買ったのがこれ↓↓
そう・・高い。金銭的に厳しいバックパッカーの買う靴ではない、高い!デンマークで買って1万前後(セールに助けられた)。
が、他にも色々試し履きした中で一番私の足の形に合ってしまった。仕方ないのでガンガン履いて元を取ろうと思う。
履いていたスニーカーはお店で捨ててもらって、そのまま買ったばかりのサンダルを履く。そしてお目当てのラウンドタワーで靴をならそうと思う。
ラウンドタワー
ストロイエでもひときわ目立つ円柱状の建物がラウンドタワー(そのまんまの名前)。
クリスチャン4世によって1642年、天体観測所そして建設された歴史ある建物。ロシアのピョートル大帝が馬で、妃は馬車で駆け上がったと伝えられている。
・・どうやって駆け上がるんだろう。垂直の壁を。
とか思ってたが、中に入ってすぐわかった。大いなる勘違いだった。
教会も併設されている。デンマークらしいシンプルかつ可愛らしい雰囲気だ。
豪華なパイプオルガンや
金色で統一された飾り衝立。
シンプルな教会が好きなら北欧は良いと思う。南欧のフランスやスペインはもっとカトリックが強くごてごてしている。
さて。メインの塔へ。入場料を払い、パンフレット(日本語)を受け取り・・
登る!
なぜ馬で駆け上がれたのか一目瞭然。中はらせん状のスロープになっている。
写真ではわかりにくいがこのスロープ、横幅がかなりあり、馬車で登ったのも納得!
現代人の我々市民は馬車に乗れないのでひたすら歩く。ぐるぐるぐる・・・
途中の昔の資料展示。
この塔は今も天体観測することができる。
夏場の天体観測や他にもコンサートなどイベントあり。パンフレットにも少し書いてある。
垂直34.8mを登り、達成感もあって眺めは凄く良い!
天気の良い日に登ることをおすすめ。コペンハーゲンは景観保護にうるさく、高い建物がないので遠くまで見渡せるのだ。下にはストロイエが見える。
建物内部には望遠鏡?があったり
名物の時計もある。少しわかりにくい場所にあるので見落とさないように!
探しながら歩くのも面白い。
こちら↓は皆がのぞき込んでいるのでのぞいてみた。
塔の中央部・・ふか~い穴。何のためなのか。
ラウンドタワー情報まとめ
HPは以下↓↓
Rundetaarn | An icon of Copenhagen since 1642
大人:25DKK
営業時間は
夏(5/1~9/30):毎日10:00~20:00
冬(10/1~4/30):火・水10:00~21:00
木~月10:00~18:00
12/24・25・1/1はお休み
営業時間が長くて観光に便利だが、天体観測好きはHPでイベントチェックをおすすめする。天体観測可能時間や、見える星もHPでしっかり案内されている。
後は・・晴れてくれるか。
余談だが私は夏の北欧で快晴には一度も出会わなかった🐑
続く
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