羊の世界放浪譚

女一人旅・ワーホリブログ❤︎現在色々工事中。

国際小包・日本⇒スペイン。EMSで必要なものと、絶対におすすめ出来ない体験談。

前置きします。この記事は未完成です。

私自身が右も左もわからず言われるままに行動し、かつスペイン側の対応も人それぞればらばらでした(よくある事ですが)。

今回初めてスペイン宛にEMS便を使ってみての感想なので、あと2回は使ってみないと正確な方法はわからない 。他のDHLなども試してみたい。

2018年末。日本からスペインへのEMSの愚痴体験談を紹介します。

 

まずEMSとは

日本郵便のHPを抜粋。

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と、以上のHPにあるように、30kg以内の荷物をスピード配送してくれるサービスで、スペインの場合は日本の郵便局とスペインの郵便局が提携している一番お堅いシステム。

 

「最速」・・これはです。もしくは「国によっては最速」です。

理由。日本から最速でスペインに到着しても、税関で止まったら何日かかるか分からないから。

(ベルギーの友人、デンマークの友人はEMSを押していた。早くて便利だと。)

 

この記事を読んでも果敢に挑戦する猛者の為にEMSのHPは以下↓↓

国際郵便 - 日本郵便

 

スペインでEMS受け取りに必要なもの

1・NIE

2・スペイン語能力又はスペイン語話者の協力

 

1・NIE

NIEとはNúmero de Identidad de Extranjeroの略で外国人のスペイン版マイナンバー。スペイン人はDNI、長期滞在外国人はNIEを取得する必要がある。

これがないとスペインでは何をするのも一気に難しくなる。

(NIEもしくはDNIを持つ友人がいれば、その友人のIDを借りて友人宛に荷物を送るという方法も・・・)

 

NIE取得者は3カ月以上同じ場所に住む場合、役所に届け出る必要がある。そして、IDカードを取得する。

ワーキングホリデー(以下WH)の落とし穴。おそらく仕事などでの在住者は以下に当てはまらないが、スペインー日本のワーホリは2017年に始まったばかりで知名度が低い。そして「IDカードが作れない」。

出国前に大使館に問い合わせた際に

「WH参加者は周遊も考えられるので、役所への届け出はしてもしなくてもどっちでもいいです」

と言われた。これは他のWH参加者も「言質をとった」と言ってるので間違いない。

じゃあ長期一か所滞在者が面倒に耐えかねてカードを作りに行った場合・・

カード作れません(byスペインのお役所)」

私は作る気もないので届け出をしてないが、これもWH者複数が試したのを聞いた話。WH開始初期だからか、このまま続くのかはわからない。

 

 

2・スペイン語能力又はスペイン語話者の協力

羊の偏見に満ち溢れて断言する。大国(過去の栄光含む)になるほど、自国以外の言語は通用しない。例えば・・映画を見る時に「自国語での吹き替え」という選択肢のある国。字幕を頑張る必要のない国たち。日本も含め、スペイン、フランス、ドイツは英語流通度はかなり低い。

これは役所も郵便も外国人と接する可能性があっても同じことで、むしろホテルなど観光業の方の方が英語は上手い。

 

己のスペイン語能力、人脈、英語でごり押しするめげない心が試される(笑)

 

EMSでの受け取りを考えている方は、まずこの2つを考えて配送チャレンジすることをおすすめする。「昔はスペインの郵便はもっと雑で適当だったけど、EU全体が厳しくなって今は大変」と話す方もいた。

 

以下、羊の体験談始まります。

 

体験談①日本から発送 

私は日本の家族に郵送を頼んだ。アナログ世代の母、わからないことは全て郵便局で聞いていたのでHPで自分で頑張るより問い合わせの方が早いかもしれない。

(余談だが私の祖母は祖父が亡くなった時に相続など全ての手続きを自分でやった。パソコンが使えないので、「どうやって手続き調べたの?」と聞くと、「家の黒電話で役所の人に全部教えてもらった❤」と。)

 

 

まず、自分の荷物が航空危険物に該当しないかチェック。

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私の欲しい物では、「日焼け止め」と「虫よけスプレー」が引っかかった。

以下母の談。

1・郵便局には荷物箱を開封したままで持っていく。

2・EMSラベル記入

3・郵便局の人に中身に航空危険物が入ってないかチェック

 

ん?届いた今だから言える。送り状に記載と中身の個数があっていない、多すぎる。郵便局の方のチェックは口頭だったらしい。

 

 

POINT!

送る荷物は全て開封して、パッケージの無駄なものは全て捨てて中古品にする。新品じゃないので値段は適当に安く書く(中古なので)。

☑贈り物(gift)に✔

記入は英語、内用品の記入は英語もしくは現地語。

 

私の場合は服(5着。実際は・・・)、フェイスパウダー、クレンジングクリーム、スケジュール帳で合計約4000円と記入(中古だから、念押し)。

約3kgで約7000円だった。

 

 

体験談②スペインに荷物到着したら

日本発送から10日後、私宛に郵便が届く。

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荷物がマドリッド(羊はマドリッド在住)に届いたので、受け取りの手続きを開始しろという内容。全部訳すのが辛かったので、大家さんに訳してもらった。

友人Aとして大家さんの協力なしでは荷物の受け取りは困難だった。ありがとう~!

 

まず、書類に書いてある通りHPにアクセス。

AdtPostales

写真は日本語に自動翻訳されているが、HPは全てスペイン語。

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一番上の「貨物の処理」をクリック。

 

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「ここに登録してください」をクリックし、自分のアカウントを作る。ここですでに上記のDNI又はNIEが必要になる。

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メルアド、NIE、問い合わせ番号、郵便番号を記入。問い合わせ番号は日本の送り状にも届いた郵便物にも記載してある。

 

ここまで登録してようやく自分の荷物のサイトへ。

自分の住所や受け取り主との関係など、指示されるがままに登録。

 

この時、自分の「郵便で届いた書面の裏側」記載のと同じ内容を記入し、最後にパソコンにサインを取り込んで提出する。
私は面倒なので、入力と同じ内容で書類に手書きし、スマホの写真からPDFに変換し送信。

(母が書いた金額を知らなかったので、私も更に適当に金額をでっちあげる。後日、見せてもらった送り状の控えに金額が書いてあり、当然かなり食い違ったが・・・ここは全く問題にされなかった。いいの??税関。)

 

同じく、自分のパスポートのNIEをPDFで送信。ついでにパスポートの情報も送信。

 

カードを持っている方はこのまま進めるはず・・

上記の理由で私はカードを持っていない。そしてパスポートは受け付けないと書いてあるので、念のためにパスポートまで送ったが、既に嫌な予感しかしなかった。
 

 

 

体験談③ALTA取得~WH落とし穴~

書類データ提出の2日後、案の定

「書類不備があるので再提出してください」

とメールが来た。・・・書類、税関の方かNIEか。メールでは詳しい事は全く分からないので、作成済みの自分のCORREOSのアカウントで確認する。

 

「NIEを再提出してください」 

どうやって・・。

どうしようもないので、友人に電話してもらう。電話先は書面に記載してあった郵便局。

adt correos barajas

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初めてみた、400近い口コミで評価が★1.1。いかに利用者がいじめられているか漂ってくる。

 

「日本からのEMS便を受け取りたくて、オンラインで書類申請したんですけど、NIEでひっかかってまして。WHビザはカード作れないんですけどどうしたらいいです?」

「書類提出してもらうので、ここに来てください」

 

翌日、バラハスに出向き、同じことを伝える。窓口の男性は英語が話せないので英語話者が出て来てくれ、説明。

係「このNIEじゃ出来ないよ」

私「昨日も同じことを話して、したら来いって言われたんだけど」

係「とにかく出来ないから、〇〇に行って」

私「どこ?」

凄くめんどそうにGoogleMapで住所を調べてくれた。

係「行けば分かるから。わかった?」

・・・電話で言ってくれ。当たり前だが、謝罪なんて一切ない。流石★1.1の対応。

 

その足で税務署に行った。

*Agencia Estatal de Administracion Tributaria

GoogleMapの住所に行き、受付で「郵便局に行けと言われた」と、経緯を話す。長いので省くが、別の建物に通され、どこに行けばいいか聞きまくってたら、偶然出会ったおじさんが色々人に聞いてくれ、担当者らしきおじさんに案内された。普通のオフィスの。

私「郵便局で・・以下略」

彼「う~ん。君の荷物には医薬品にあたるものが入ってて、特別な税金がかかる。税金の処理は郵便局から手続きされないと出来ないんだ」

私「郵便局には追い返された。どうしたらいい?」

彼「彼らが間違ってると思うよ。スペインの郵便局は凄く悪いから」

私「じゃあ明日また行くけど、もしうまく言えなかった時の為に、あなたの電話番号教えて」

電話番号GET。おじさんは英語は片言なので、パソコンで翻訳しながら教えてくれた。

出来るか出来ないかじゃない。言い方と対応でこんなにも受ける印象が変わる。実は結論無駄足だったのだが、このオフィスの方達は親切でとても悪口を言う気にはならない。

 

次の日。再度バラハスへ。そして窓口で安定の塩対応をされ、やはり話が伝わらないから昨日もらった電話番号へかけ、直接話をしてもらう。

係「税務署の人間違えてるから、もう一回行って来て」

特に説明もなく、印刷した紙を渡される。

私「行って何をするの?」

係「兎に角行って」

英語話者が引っ込んでしまった。

私「これじゃわからないから、何をしたらいいか説明して」

別の係「僕、英語話せないからそこで待ってて」

私「(人を呼ぶ気配がないので)だから、いつまで待つの!?」

ついに私もけんか腰になり、声も大きくなっていった。周囲の客の注目を集めたが、「わかるよ」的な視線が多かったのは気のせいだろうか。

 

奥からTシャツの男性が出てきた。

彼「英語少し話せるから説明するよ」

私「この紙をもらったんだけど、何をすればいいかわからない。昨日も税務署に行って説明したが、ここじゃできないと言われた」

彼「税務署に行ってALTAという書類をもらってきて。即日発行だから大丈夫。で、アドレス書くから、僕にALTAの写真を送って」

私「送った後はどうしたらいい?また来ればいい?受け取り期限が迫っているから焦ってる」

彼「自宅で待つか来てもらうかメールするよ」

ありがとう~と彼にお礼を言い、また税務署へ。ALTAが要るなら昨日言え!!と彼以外の係員には苛立って仕方なかったが。

 

2度目の税務署窓口で、書類を見せ、「ALTAが欲しい」と話す。番号札をとって待つように言われ、機械の操作が分からず(NIEを入力したり・・)、同じく番号札を取りに来たお姉さんにやってもらう。

が、私の番号は誤作動なのか飛ばされたので、再度番号札GET(今度は自分で)。

 

番が来て、担当者が何やら届け出し、やっと書類の控えをもらう。警察署への案内などももらった。

私「郵便局で荷物を受け取りたいだけなんだけど、どれが必要です?」

担「それなら警察署に行かなくていい。この控えを見せたらいいわ」

 

帰宅し、バラハスの彼にパスポートのNIE、パスポート、ALTAを送る。不安なのでオンラインのサイトにも同じデータを送った。

彼から

「OK。じゃあ書類申請するから待ってて」

とメールが来て、どっと疲れが出た。

私「土日が来るから、もし期限が過ぎても保管してもらえないです??」

彼「わかった。大丈夫、問い合わせ番号わかってるから」

 

腹立つ対応の人もいたが、右も左もスペイン語もわからない外国人に親切にしてくださった方達、本当にありがとうございます。協力がなければ番号札すら難しい。

もちろん、自分で甘えずに出来るに越したことはない。ネット世代なので、パソコンに頼り人に聞くことを避ける習慣がついているが、海外に出てからダメ元で人に聞きまくる事が本当に増えた。聞いて回れば誰かは助けてくれる(たぶん)。

 

更に3日後、書類審査通過の案内が来た。

 

体験談④銀行振り込み

今更だが、荷物受け取りの順序は

自宅に案内の郵便⇒書類審査(NIEと税関)⇒振り込み⇒配送

になる。

 

BBVAの指定口座に振り込みは以前にも経験がある。ATMから日本と同じように振り込むのだが、「送り先番号」など入力に必要な項目がいくつかあり・・・

パソコンに届いていた支払い明細をフォトコピアで印刷し、窓口の開いている銀行に持って行った。

振り込みたい旨を伝えると、銀行のお姉さんがATMの操作を全てしてくれた。横で見るのは2度目だが、なかなか覚えられない。お金の事なので万が一間違ったら困るから余計自分でやるハードルが高い・・。

 

ATMで領収書を発行してもらい、またCORREOSのサイトにPDFを送る。複数項目必須入力しなければならず、わからない欄があった。勿論、オンラインなので翻訳サイトにかける事も手持ちの辞書を調べる事も出来るのだが・・単語の意味が分かっても指示の内容がわからないのだ。英語ではそういう経験がないので、スペイン語の私にとっての難しさはここだ。直訳では意味がわからない。

大家さんが帰宅したので、パソコンを見せ「何を入力したらいいか教えて」と頼み、ようやく送信。

 

関税など合計約5000円。日本での支払いと合わせると3kgで12000円。「金額に納得いかない場合問い合わせ」のようなボタンもあったが、面倒だし航空券を考えると安いもんなので受け入れた。ただ、化粧品類は小包でなく、自分で持ってくることを固く誓った。

前述したように、母と私の提出した商品金額に誤差があるのに、全く問題にされなかった。この関税のかけ方のいい加減さ・・本当に5000円なのか、いや多分違うだろう。

 

体験談⑤受け取り完了!

 振り込み明細を提出後、

「今日から毎日メールとオンラインをチェックするのよ。いつ受け取りの案内が来るかわからないから!」

と大家さんに言われ、素直に一日一回はチェックする。

数日後、夕食を作っていると呼び鈴がなり、大家さんから「荷物がきたよ!」と呼ばれた。・・メールは受け取ってない。

 

長い日々だった・・スペインに届いてから約3週間弱、日本発送からは約1カ月。

配達員さんにNIEをみせ、サインをし、3kgのちいさな小包を受け取る。

「ありがとう~❤❤❤」と大家さんをハグし、愚痴ってた友人たちに届いたメールを送った。

 

開封すると、申告以上の服が出てきた。どうやら抜き打ちチェックは免れたらしい。

スペインでは売ってない可愛い来年のスケジュール帳をゲットし、ようやくぬくぬくの冬服で身も心も寒い日が終わった。

 

 

 

以上。約6000字という過去最長の投稿。読んで下った方、ありがとうございます。

読む以上の労力がEMSを使うと待ってます。ALTAをもう取得しているなら幾分話が早いかも知れないですが、いかんせんマドリッドでこれなので・・地方都市はもっと苦労するやも知れないです。

 

後日談。受け取りから数日後、「受け取りの督促状」が届いた。

・・どうしろと。受け取りのサインもオンライン式で行ったのに。無視するか、再度バラハスの彼にメールするか迷うところだ。

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