日本とは違う文化・価値観での海外での関わり方、羊流。
関わり方・価値観は個人の自由。こんな考え方や経験もあるんだ、とサラッと見て欲しい。もし役に立つ考え方が合ったら嬉しいし、嫌な思いをする人が一人でも減ってほしい。
始めに
私は人種での分類は嫌いだ。
〇〇人は反日、〇〇人は親切、〇〇人はゴミをポイ捨てする・・etc
人種で考えるレイシストや政治や経済と個人を一緒にする考え方は大嫌いだ。その人の考え方はその人の自由なので、価値観の合わない方はそのままで構わないし、私は離れていくだけなので問題ない。
あまりにいいセリフだったので、紹介する。
by 7人のシェイクスピア
こういう方はどこにでもいる。まともに相手をすると害をこうむるので出来れば避けたいものだ。
だが、国民性まで否定する気はない。国民性は人種の遺伝よりも育ってきた環境が大きい。南欧でぐいぐい来る社交的な人が多いのも、北欧で距離感を大切にするのもある程度の事実で、環境や教育と確率の話。人による。
国民性の話に伴って、いわゆるマナーが悪いというのは、本人に悪気が全くない事がある。これが文化が違うという事で、悪気がないし大人になると誰も指摘してくれない。
日本は食器を持って食べる文化だが、同じ箸文化圏でも食器を持ちあげない国もある。どっちが良い悪いじゃなくて、出来れば「郷に入れば郷に従え」ばいいし、自分の価値観に反するなら周りからどう思われようがつらぬけばいい。
相手のマナーがどうしても気になるなら指摘してあげてください。「え?ダメなの?」って顔で直す人もいるし、「僕の国ではこれが正しい」と主張する人も国籍関わらずいる。それを聞いて今後も関わりたいか考えたらいい。
何人だろうと私は人種では人を見たくない。
そのひと個人の価値観やマナー、親からしつけを受けてきたかは思いっきりみる。「ありがとう」「ごめんなさい」が言えない人間とは友達になれない。
NOを言わずに被害者ぶるな
これも日本人(特に女性)に強く強く言いたい。
「黙ってても察してくれる」「空気を読んで」
察してくれないし、読んでもくれない。言わないと伝わらないし、察するのを相手まかせに待つより、自分で言った方が早く、効率がいい。
言わない事は、大事ではない事だと流した方がいい。
例えば・・割り込みされた時。
「今日暇だし、まあいいか」と思うなら言わない。「いやいや、ずっと待ってんですけど」と思うなら相手が視線に気づくの待ちより、「次は私なので、後ろに周ってください」と言った方が早い。
割り込み程度は大した問題ではないが、NOと言えないともっと重要な局面で困る。
ある友人からの恋愛相談。
友「本気はないのにホテル連れて行かれて、遊ばれた。酷くない?ちゃんと彼女にしてほしい」
羊「レイプなの?」
友「いや。ダメって言ったんだけどしつこく誘われて。話すだけだからって」
羊「で?ホテルに一緒に行ったんでしょ?」
友「やっぱり折角きたんだからって頼まれて」
羊「じゃあいいよって言ったんだ。断ればいいのに」
これ、被害者じゃない。「(そんなに頼まれるなら)・・じゃあいいよ」って自分で言って決めたなら被害者とは思わない。はっきり嫌と伝えているのに強制的に相手が・・というのが被害者。
嫌なら嫌とはっきり言わないと伝わらないし、自分で折れたなら「〇〇された」なんて被害者のように言わない方がよっぽどいい。本当の被害者なら警察に訴えたらいい。
言えないと本人が困る。それに、逆恨みされる相手も迷惑だ。
「君と付きあいたい」を断れないなら、何人とも寝る事になる。
「折角誘われてるから、どんなモノか私も楽しんで来たよ!」
断らないなら、そう言って欲しい。自分の行動を自分で責任も持って楽しんで。
海外でのぼられた、騙された、遊ばれたの半分以上は被害者じゃない。
「いや~やられちゃったよね。話上手いんだから」
くらいのネタにして、笑い飛ばして欲しい。
逆に過剰な自己防衛、危険意識の方もいるが、大概はいずれ慣れて気楽に楽しめるようになる。
羊経験談・韓国編
私の政治的スタンスをはっきりさせると、2018年末現在、韓国に対し怒り心頭である。遠く離れたヨーロッパで、ネットのニュースを見て、怒りで寝付けない事が何度かあったくらい腹が立っている。弱腰外交には呆れかえるし、河野外務大臣を強く支持する。そして、今回不用意な、韓国に忖度した人間には今後絶対に票は入れない。
が、過去に韓国関係で直接嫌な思いをしたことは幸い一度もない。
韓国料理大好き、出会った韓国人は親切にしてくれ、BOAは大好きだった。
最後に行ったのが10年前なので、今は知らない。
上記事の彼には、今でも「お礼の連絡くらいしたら良かった」と思ってる。当時がガラケーでメールでなく、LINEで手軽ならしていたかも知れない。
また、2005年頃にソウルの家庭に数日間ホームステイした事がある。高校の姉妹校関係なので、受け入れを希望してくれた家庭だからそりゃ優しくしてくれるし、お母さんがダイエットだとフラフープを回していた印象が強い。
その家庭の子が不良よりで、高校生で喫煙したりしていたが、例えば私服で外にいても人目につかない所で吸う。なんでか聞くと
「韓国は男尊女卑が強いから、女が人前では吸えない」
と言っていた。家に帰る前にファブリーズを噴きまくり、親にばれないようにする姿は可愛かった。
最近の話では、2018年夏、リトアニアでドミが一緒になった韓国人のおばちゃんに誘われたので一緒にご飯を食べにいった(もちろん割り勘)。よくも悪くも押しが強いおばちゃんで、「今はあなたは私の娘」といって可愛がってくれた。そして、詮索としつこいのに一度カチンときて「あなたには関係ない」と強く言ったら、後から「さっきは色々聞いてごめんね。悪かった」と謝られた。「私も怒ってごめんなさい」お互いに謝り、その後も仲良くしてた。
自身が韓国人で嫌な思いはしていないのに、韓国人を嫌いになるつもりはない。お互いの文化や価値観を尊重できる人なら、ぜひ友達になりたい。
が、韓国の司法・政府・政治にはかつてないほど反韓である。
羊経験談・トルコ編
トルコに関しては語りつくしたので、さらっと書く。
人懐っこく、うっとおしいトルコは辟易したこともあるが大好きです。
数年置きにどうせまた行く気がする。
自分がトルコでナンパされてきて思うのは、嫌なら嫌とはっきり言わないと、しつこい人は本当にしつこい。このナンパのうっとおしさには嫌気がさしてギリシャへ逃げたほどだ。
親日と言われつつ、反米感情は強いので(イスラム圏は大概・・)、「日本はアメリカと手を切るべき」と言った人もいた。
が、うっとおしさと世話焼きは表裏一体で、困ったら誰か助けてくれる。英語も日本語も話せなくてもトルコ語でなんとか伝えようとしてくれる。
サービスの笑顔という考え方はないらしく、不愛想そうに見えるおじさんも話せば意外なほど親切な場合が多い。
最初は嫌いだったトルコ料理が今では大好きで、ヨーロッパのケバブ屋で「本場はこんなもんじゃない」と毒づきながら食べる自分がいる・・・
羊経験談・モロッコ編
モロッコは計3週間程度、2回に分けてほぼ1周した。
私はモロッコで実は2回ほど車で郊外に連れて行ってもらった事がある。
1人目「郊外に見晴らしのいい場所があるけど行く?(フェズ)」
2人目「同様(シャウエン)」
8割から「女性一人が見知らぬ車に乗るってアホか」と言われ、ごく一部から「ラッキーだね、いいな~」と言われた。
迷ったあげく「最悪車外に飛び出そう」と乗った理由は、モロッコ旅行はTAXIを使いまくっていたから車に対する危機意識が低かったから。
英語が通じず、公用語がフランス語もしくはモロッコ方言アラビア語、タンジェ付近のみスペイン語で、かつ旧市街は迷路のようでホテルまで自力で歩くのが無理、迷う。物価が安いのもあって、料金交渉+TAXIを繰り返していた。
そして、1回目はフェズを一望できる丘に連れていかれ(すぐ側は墓場)、2回目は手作り中の山小屋で夕日を眺めていた。
モロッコ人は優しい、親切とは全く言っていない。し、そこまで他人を信用していない。
車でもTAXIでも、オフライン地図で行先を見ていた(そして、何かあった時は飛び降りる準備を・・・)。TAXIはホテルで呼んでもらい(特に長距離)、車の2人はレストランの主人で身元がはっきりしている。つまり、生きてる限り警察と大使館に訴えれる。あと、知り合いとすれ違うごとに2人が車の窓から挨拶していたのも大きい。
私が強運で、出会ったモロッコ人が超親切だっただけである。イスラムは「旅人をもてなす文化の国」でも一定数の犯罪者はいるから。
ので、車に乗る、自宅に行く、店の奥に入るなど、一目に着かない場所に行くなら100%の自己責任と警戒心と見る目をもってチャレンジして欲しい。現地の人と関わるのは、凄くいい体験をさせてくれるから。
羊経験談・スペイン編
ここもさらっと書く。スペインは計5カ月以上周遊し、ピソを間借りして3カ月ほど。
スペインは歴史・地理的にアフリカからと南米からの移民が物凄く多い。一緒に暮らしている家族はエクアドル人。
スペイン人の英語は巻き舌やアクセントに慣れない自分には凄く聞き取りやすく、片言の英語でもなんとか通じる。たいていフレンドリーで話好きだが、一緒に住む高校生の息子は人見知りかつシャイである。
そして・・スペインで全くと言っていいほどナンパされない。どうやら私はトルコや北欧の方で需要があるらしい。
立ちションする人多く(最近知った)も、トイレの使い方の超汚く、道にゴミも多いスペインで、マドリッド在住20年を超える我が家のホストマザーはゴミはちゃんと持ち帰る人。
犬の糞が多くて足元に注意すべきスペインで、以前Airbnbで受けいれてくれた初老の男性(スペイン人)はゴミ袋をもって犬の散歩に行く人。
結局マナーやしつけは人それぞれだ。
まとめ
体験の面白いものごく一部だが、本当に私は強運で覚えておくほどの差別にも、犯罪行為にもあってない。軽度(私がキレない程度)のセクハラくらい。
が、私の旅友や海外在住者でトラブルに巻き込まれた人もいる。数少ない友人の中で、女性2人がレイプ未遂にあい、そのうち1人は周囲の助言で裁判になっている。現地の男性からきわどいお触りをされ、慌てて逃げた男性が3人。盗難被害は複数人、拳銃強盗も傷害もいる。
因みに上記は国も地域もバラバラ、あえて伏せておく。
この友人達、凄いのはその後も彼らが海外旅行を続けている事である。
強盗にあっても「まあ、自分も不注意だったしね」と怒りや憤りと共に、自分の身は自分で守るしかないという価値観が徹底されている所を尊敬してやまない。
今はインターネットでもつながれるので、交流を広げようと思えば各国に友達が出来る。が、結局日本も海外も同じ事で、表面的な友人は頑張ればすぐに出来ても、長年交流できる友達を作るのには時間も縁も必要。
よく言われる事だが、
①日本でしない事は外国でもしない
②現地の文化や治安・環境を勉強し、尊重する
③自分の意思表示ははっきりと示す
これだけで、大部分のトラブルは防げる。避けようが無いものは仕方ない。
旅慣れている方から、「何当たり前の事を長々と・・」と聞こえてきそうだが、改めて参考になる事を願っている。
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