北欧をノルウェー🇳🇴→デンマーク🇩🇰→スウェーデン🇸🇪→フィンランド🇫🇮と順に攻めた所で、バルト三国リトアニア🇱🇹のビッグイベントに参加する為一時離脱。
フィンランドは代表的な北欧4カ国・・国旗も色違い・・なのに、言語的に仲間はずれ。日本人にとっては喋るカバ(失礼)ムーミンや、マリメッコやアラビアなど北欧デザインの国として馴染みが強いのではないだろうか。
羊は北欧インテリアに全く興味ない(`・ω・´)!興味があるのはロシアに虐められた歴史、KGB関連である。
そしてもう一つ。お風呂文化が定着し、自分の家に浴槽がある家が大半の日本から来た旅行者と違い、海外長期旅行者には・・サウナ。サウナに入ることが超重要事項!!
と言うわけで、リトアニアから空路でヘルシンキに舞い戻り、ちょうど良い便があったのでそのままフィンランド第2の都市タンペレへ向かった。
ここはムーミン美術館があるので、日本からの旅行者に人気が高いのだ。
愛しのサウナ
初日:ドミにチェックインし、この日はおとなしく夕食を食べ休むことにした。
ドミはレビューとサウナのみで選んだ。スウエーデンで味をしめ、出来る限りサウナ付きの宿に泊まる事にしたのだ。今回はタダではないが、宿泊者割引が受けられる。
このドミではフィンランド語を学びフィンランド留学経験もあるMさんと同室になり、フィンランドの話も色々教えてもらった。
因みにこのドミは歩き方にも載っているDream Hostel❤︎シャワーも付いてるが道路向かいのサウナに通うので一度も使わず、北欧は物価高なのでキッチンはフルに使わせていただいた。予約サイトはこの辺りがお得↓↓
話を戻し、サウナ。
サウナはフィンランドをメインに片手を超える程度巡ってみた。日本では息苦しいので温泉に行ってもサウナ完全無視。なので、楽しみ方がよくわからず、周りを見て真似っ子した。
*受付で敷物を渡される。水を飲む用のコップをくれる所もあり
*格好は全裸あるいは水着。観光用は大抵水着。
Mさん曰く、フィンランドでは自宅どころかアパートにもサウナが個人であるいは共同であるのが一般的で、基本全裸。裸の付き合いだそう。
友人男性数人とフィンランドの田舎のコテージに遊びに行き、みんなでサウナに入ったそう。
羊「え?全裸?男性いるのに?」
M「そう。裸に慣れてるし、サウナは神聖なもので、そこで変なこと考える方がおかしいらしいよ」
これにはビックリだった。私が全裸で入ったのはドミの女性専用時間で、実質誰も来ず一人だったから。
留学など現地に一カ所に長く滞在し、現地の文化にどっぷり浸かるのって凄い事だと思う。バックパッカーは広く浅くなので、経験の方向性が違うから。
*サウナで敷物をしき、のんびり寛ぐ。高音にしたければ、焼け石に水をかける。これはセルフサービス。水が少なくなったら自分で汲みに行く。
蒸気は上に溜まるので、暑さが苦手なら下の方の席を確保。石に近かろうが実際にはその方が涼しい。
➡︎この蒸気がロウリュ。
*暑くなってきたら涼みに。水を一気にかけるようのバケツがあったり、単純に外のベンチで涼んだり、池や海に飛び込んだり・・・
私は涼むだけ派。海・池・・無理!水の綺麗な大自然ならやりたいけど、ヘルシンキ湾は無理・・でも泳いでる方達もいた。
この涼んでる姿は通りから丸見えだったりするが、そういうもんらしい。
*他に白樺の束があり、発汗を促すために結構な力でバッシバシ叩いたり。
白樺の束や、サウナ用蜂蜜がドラッグストアで売ってるので、お土産にいいかもしれない。
サウナはいい香りがする。汗の嫌な匂いじゃなく、木の香り。薪をくべる式か電気かなど温め方によってもふんいきが違うので、色々試してみてください。
水着と温泉セット、ビーサンも念の為持参で🐑
南北二つの湖に囲まれたタンペレ。中央には二つを繋ぐ川が流れている↑↑
フィンランドのソ連時代
レーニン博物館
博物館所有の労働会館では1905年にレーニンが初めてスターリンと対面した場所だ。
1946年、フィンランドとソ連の和平の証として創設された。
中は当時の社会主義時代の話や映像など。展示もセンスがありわかりやすい。
平成世代の漫画愛好家羊。ソ連崩壊といえば、YAWARA!でテレシコワが「ソビエトなくなった。私、今ロシア共和国人」と、崩壊により柔道を続けることが難しくなり、日本まで柔に会いにきたのを思い出す。
最近見た映画では、スターリンの葬儀をブラックユーモアにしていた。
映画自体は可だったが、死んだ瞬間から隠蔽が始まり、関わった人・・つまりスターリン邸に勤めていた人が使用人からソ連軍人まで全員もれなく殺されていくのは・・よくありそう。
「友達(フィンランド人)のおばあちゃんはソ連時代の方がよかったって言ってたよ」とMさん。聞いたが、理由は忘れた。
ロシア人の知り合いと、バルカンのバスの中で出会った人は「ソ連時代の方が仕事があってよかった。今は仕事がなくて、俺たちは別の国に出稼ぎにいく」と言っていた。
大粛清によって何万人も殺されたのも事実である。
物事の善悪は簡単には語れない。
いつも通りこの舞台(ブログ)でソ連に関してペラペラと語りたかった・・が、知識不足で白旗。語れば長くなるし、上手くまとめるほど理解してないのが自分でわかった。
出直してきます!!このKGB博物館を回りながらな!
スパイ博物館
世界最初のスパイ博物館。こじんまりしながらも展示は充実。体験型も多く、子供から大人まで楽しめる。
Spy Museum Finland - Espionage in Tampere
日本の忍者の展示から、仕込み傘、暗号解読、現代の諜報戦まで網羅。
ミノックスだー!!
このミノックスは一度現物を見たいと思っていた。
名作、栄光なき天才たちでミノックス創始者の苦悩を読んだから。彼ヴァルター・ツァップは新番の2巻に登場。
この栄光なき天才たち。単行本はほぼ絶版で、電子辞書か中古メインになっている。疲れている現代人にはライトなエッセイ漫画が好まれる時代に、多少の漫画としての脚色はあったとしても、報われず苦悩し続けた天才たちの骨太なヒューマンドラマこそ読み継がれて欲しいなぁ。
ラトビア人のヴァルターがカメラを手に帝政ロシアから迫害を逃れラトビアに亡命しミノックスを作る。国境を超えた後の国家に対する想いは今に通じるものがある。
街歩きとシティービュー
この日、タンペレでは陸上競技大会が行われていた。各国名がついたユニホームを着たい選手も街中でちらほら見かける。
郊外の丘にある展望台へ向かう。北欧の森は湿度を感じれて好き。
途中には美術館も。
この小さな森は二つの湖の間にある。白樺の林のなかにはひっそりと現代アートらしきものが放置されており、正直、怖い。
展望台到着!一階にはカフェに並ぶ人の列が。ここでもテラス席は大人気で、室内はガラガラだった。室内でのんびり、フィンランドNo.1だというドーナツを食べてみた。うん。1年前だから特に覚えてない。
カフェ・ムンッキ
ピューニッキ展望台
展望台からはタンペレの街と、二つの湖が見える。
展望台の写真は撮り忘れました。
湖に囲まれているので、街には水辺が多い。
もう一つ、手軽で絶景のシティビューポイント!駅前すぐのホテル、
ソロ ソコス ホテル トルニ タンペレ!!
Solo Sokos Hotel Torni Tampere | Hotels Tampere - sokoshotels.fi
HPもあるし、総合サイトからもホテルに宿泊可。ここの最上階にはbarがあり、宿泊客以外でも利用可能!
ここはMさんが人からオススメされ、一緒にいこうと誘ってくれた。
マナーとしてドリンクを一杯ずつ頼み窓際の席を確保。値段はフィンランド的には普通。日没前を見計らって訪れて欲しい❤︎❤︎❤︎
湖に沈む夕日がとても綺麗。
地上からの夕日と列車。なんとなく懐かしい気がする。
タンペレ大聖堂と教会
フィンランドはトゥルク、ヘルシンキ、タンペレと3都市。モダンケンチクを除けば、煉瓦や石壁の内装も含めシンプルな教会が多い。
タンペレ大聖堂
ここ、タンペレで1番羊好み!歩き方だと地図にしか載せない扱いだが、是非訪れて欲しい!
外はルーテル派らしくシンプル。1902〜1907年に建てられた、比較的新しい教会だ。
中へ・・
この入り口の装飾から変わってる。天使の羽をイメージだろうか・・
中は近代的!絵も、キリストの受難ではなく、抽象的な絵。
ここでは係の方にガイドをしてもらう事も可能。
この絵は発表当時は避難も多かったそう。輪廻転成に見えるが、キリスト教に輪廻転成観は無かったような・・と聞いたら、
「これは輪廻転成でなくて・・人が死んだ後の復活の様子を表しているのよ。左の土は人が死んだ事を表して、皆で旅たつのね。なんと言ったらいいのかしか・・」
アブラハムの宗教は死後の復活に重きを置いている。お姉さんも難しい概念的な説明らしく英語で話せないし、もっと英語ができないので翻訳アプリをスタンバイしてる羊にはさらにわからない。
ので、羊の宗教知識による脳内補完での翻訳です!
「ごめんね、もっと勉強しておくわ」
いえいえ、ありがとう!!勉強が必要なのは私の方。すごく親切なお姉さんでした🐑
天井画は天使?の羽と、林檎を加えたらしき蛇。楽園追放を表しているのかな・・
このステンドグラスも素敵だったのだけど、写真に映らず。気になる方は現地へGO!
こういう側面の絵は天井や
二階席にも。蔦状の植物を持った絵が、ぐるっと繋がって描かれている。
天使なのか死者なのかわからない意味深な絵も素敵。これも説明を聞いたのだけど、記憶ははるか彼方へ・・
こちらは正教会。ルター派とは別物
Tampere Orthodox Church
1896年〜99年にかけて建築・・帝政ロシア支配のフィンランド大公国時代。
ネオビザンチン様式の小さな玉ねぎ型の塔が特徴的。
正教系はまた礼拝の仕方が違うので、見ていて興味深い。
ムーミン美術館
タンペレを訪れる日本人観光客の大半はムーミン目当て(断言)
お陰で日本語話者に優しい❤︎
入り口のムーミンの絵。
中は凄くおしゃれで可愛い。ムーミン愛が溢れている。
日本語説明に関しては、入り口にあるガイドブックに日本語版があるので、それを手に館内を回ってOK。帰りに返せばよい。
素敵〜!!と写真を撮っていたら、禁止らしく注意された。ごめん、知らなかったのよ。気になる方はHPかYouTubeでチェック!
Moomin Museum is one year old! - Muumimuseo
ムーミンは原作イラスト派。暗いただ可愛いだけでない雰囲気が好き。ここのお土産コーナーははかなり充実しているが、暗めでモダンな飽きないデザインが多い(`・ω・´)!
他にも北欧4カ国のなかではまだ優しめな物価の中で、大容量で売っているベリー類を食べながら公園でのんびりするのもいい。
フィンランドにはフィンエアーがあるので、トランジットついでに立ち寄っても楽しめる気軽にいける国。デンマークには特に航空会社がない・・ので、デンマークWHビザをうっかり選択した私はこの後もフィンランドにはちょこちょこ立ち寄ることになるのだった🐑