羊の世界放浪譚

女一人旅・ワーホリブログ❤︎現在色々工事中。

デンマーク*2019*オールボー②〜ヴァイキング墓跡と北アフリカ出身、H君

デンマークで偶然仲良く・・仲良くか?なったのは北アフリカ出身のH。彼とはFacebookで知り合い、オールボー在住だった為にちょくちょく会う事になった。

デンマーク人は北欧ヴァイキングを祖先に持ち、国内にちょこちょこデーン人関連の遺跡がある。ここオールボーには墓跡があるので行ってみた。

オールボー中心部から徒歩で約1時間。最初は一人で、2回目は「行ってみたい」というHと一緒に行った。

一部写真提供:H。 

 

 

ヴァイキング墓跡へ

フィヨルドを渡り、あとは北にひたすら歩く。途中の橋は線路がひかれ列車も通るのだが、跳ね橋。かなり面白い。

f:id:wanderingsheep:20190815073839j:image

 

f:id:wanderingsheep:20190916004539j:image

小さい船やヨットでも上がるので、チャンスは多い。


f:id:wanderingsheep:20190916004514j:image


f:id:wanderingsheep:20190916004523j:image


f:id:wanderingsheep:20190916004531j:image

線路ごとあがるって面白い🐏

 

橋を渡ってすぐ広い公園があり、船着場もあるせいか潮の匂いが強い。
f:id:wanderingsheep:20190916005012j:image

f:id:wanderingsheep:20190916004559j:image


f:id:wanderingsheep:20190815073923j:image

 

 

ヴァキング墓博物館

墓には道路沿いに歩くか、森を抜けてショートカットする。
f:id:wanderingsheep:20190815073901j:image


f:id:wanderingsheep:20190916004848j:image

 

羊達、そして遠くに見える石の並びが墓だ。
f:id:wanderingsheep:20190815073958j:image

ここは遺跡兼羊放牧エリア・・24時間出入り自由。入り口もあるが、柵を乗り越えてもぶっちゃけいい。

 

モニュメントを通り過ぎ、白い建物が見えたら博物館。レストランや土産コーナーもある。
f:id:wanderingsheep:20190916005059j:image

 

意外に距離があったので、着いたのは閉館30分前だった。今から入れる?と聞くと、「もうすぐ閉まるからタダでいいわよ。悪いけど30分で見てね」とカウンターのおばさんが言ってくれた。ラッキー!!物価高のデンマーク、何気にチケット代も高いのだ。中はさらっと見たら10分でいける規模である。


f:id:wanderingsheep:20190815073650j:image


f:id:wanderingsheep:20190815073944j:image

 

ヴァイキング達の生活の紹介。全体的に貧しい雰囲気がただようのは寒いからだろう。寒い地域で生きていくのは本当に大変だから。

火葬の様子。下の石がそのまま外の墓になっている。
f:id:wanderingsheep:20190815074009j:image


f:id:wanderingsheep:20190815073720j:image


f:id:wanderingsheep:20190815074318j:image

f:id:wanderingsheep:20190815073741j:image

ビーズなどの装飾品も展示。この辺りはデンマークに興味を持つきっかけとなった漫画、ヴィンランド・サガでも馴染みがある。右上の男性、立ちションしてるように見えるのだけど・・書く必要あるの?

 

 

ヴァキング墓、そして羊とH君

博物館前の柵から中へ。中にちょこちょこ説明板があり、博物館に入らなくても十分知ることができる。
f:id:wanderingsheep:20190815073824j:image

 

f:id:wanderingsheep:20190815074234j:image

f:id:wanderingsheep:20190815074100j:image


f:id:wanderingsheep:20190815074048j:image

 

羊たちは墓所の草を自由にはむはむ。当然、ええ、ふんも沢山。気になる方はサンダル等では来ない方がいい。

では、羊達をご覧ください。
f:id:wanderingsheep:20190815073917j:image


f:id:wanderingsheep:20190916004818j:image


f:id:wanderingsheep:20190916004834j:image


f:id:wanderingsheep:20190916004953j:image


f:id:wanderingsheep:20190916005055j:image


羊「市内から1時間ほど歩いたところで羊が見れるよ。市内でも見れるけど、ヴァイキング墓の方が広々してて気持ちいいし、羊の数も多いよ」

写真を見せると行きたいというので、後日Hと改めて訪れた。彼の地元には偶然だが私も行ったことがある。「実家には羊とかいて、クルバン(イスラムの犠牲祭)の時にはお父さん捌くよ。懐かしいな」というH、彼の実家付近は岩山と乾燥した大地。羊など放牧もするし、彼自体が遊牧民族の出身である。ただ、実際には放浪生活様式を維持している家族は少なく、彼のお爺さんの代から定住しているそうだ。

 

北アフリカというもやっとした形でネタにしているが、彼の許可は取り済み。地頭の物凄く良い人で、遊牧民族言語、アラビア語、フランス語、英語はネイティブ並み。因みに羊との会話は・・日本語である。

H「日本の映画やTVが好きで、見て覚えたよ」

おそるべし。義務教育6年習って英語が話せない羊からしたら化け物である。キーボードも覚えたそうで、メッセージのやり取りは基本羊:ネイティブ日本語、H:ひらがな。完全耳コピで覚えているので、3割くらいは解読できない。小さい「ぃ」「ぁ」など無駄な文字が多いのだ。アラビア語圏が耳コピした日本語はこうなのかと思うと面白い。

 

記憶に残ったLINEがある。アラサー羊にとって、もはや弟に思えてくるH。日本語でやり取りする楽さもあり、急速に仲良くなり、たまに羊がブチ切れている。なぜなら・・メンタルがムスリムだから。ええ、本人達が否定しようと極東日本人からしたらトルコ人とさほど変わらない。

 

H「(前略)なんでそんなバカなの?」悪気なし

羊「は?もう一回言ってみ?」

H「(その後気にせず会話が進む)」

・・違和感を感じた羊が、怒っている事を伝えると

H「え?そうだったの?普通に聞き返しているんだと思ってたよ笑」

羊「・・地域によるけど、日本人が「は?」とか「あ?」とか使うときは喧嘩を買った時や。普通は失礼だから「はい?」とか「え?」とか使う」

 

そうか、LINEだからもあるけど、会話の細かいニュアンスやネイティブの違いってこういう事か。それに助けられる部分も実際多いので悪いことばかりでもない。

 

 

話を戻し、羊に会いにHと墓所へ。あれは羊じゃない山羊だとか主張していたが、近づいて敗北を認めた。懐かしいのと羊の扱いに慣れているのとで羊を捕まえようと追いかける20代前半の秀才。基本動物が怖い私は遠巻きに眺めている。

H「羊はおとなしいし怖くないよ。子供が近くにいる場合は、たまに体当たりしてくるけど」

羊「それが怖いんやないか」

 

草原と羊を満喫し「地元に似てて落ち着く。また来ようかな(一人で)」というHをみて、わざわざ歩いた甲斐があったと思った。

日本より圧倒的に貧しい発展途上国から遠く離れたデンマークにインターンに来た彼。このままデンマークに就職して当分は家族に仕送りしながら暮らす予定。語学の習得も、ネット技術も(個人でウエブサイトを作ったりの内職もしている)話さないけど努力の成果だと思うと尊敬する。

 

そして、私はこの形式が日本の移民受け入れに関して1番良い形だと思っている。能力のある人間が正当な収入を得ることができる形式が。日本だけでなく世界中の先進国で起こっているが、手に職なく、語学も出来ず、現地の人の嫌がる仕事を最低賃金以下の奴隷のような状態で来るのは受け入れ・移民側共にメリットがあるとは思わない。移民に仕事を奪われるとか抜かす人は、心配しなくても同国人に奪われるので・・

努力しろ(`・ω・´)!

 

以上、オールボーの数少ない見所、ヴァイキング墓についてでした🐏🌈

 

 

 

 

【スポンサーリンク】