ウクライナ🇺🇦はヨーロッパの東に位置するコサックの土地。ポーランド領だったりリトアニア領だったりロシアから独立したと思えばソ連になったり・・一言で到底語れない歴史をもつ国。現在の対ロシア感情やクリミヤやドネツクでの戦闘も「ロシア=悪」とは単純すぎる考えではないだろうか。
ソ連の風合いもまだ残り、西ではヨーロッパの空気も感じられ、2019年現在はドネツクでの戦闘も落ち着いてきて、ロシアとの捕虜交換を行なって少し平和路線に傾いているけど・・・しかし、ロシア人男性(戦闘可能な年齢)はウクライナへの入国禁止、反露のプロパガンダで溢れまくる。
ロシアが嫌い、ロシアの悪口を言いたい、ロシア嫌いと意気投合したい皆さま。今、安全圏からウクライナ人と一緒にロシアをディスるチャンス。
・・大変失礼致しました。
私はウクライナ擁護でもロシア派でもありません。北方領土を返して欲しい日本側です(`・ω・´)!
↑超余談だけど、この顔文字をロシア人Zに送ったら「何これ?羊?」と返ってきた。羊はロシアでは女性への侮辱ワード。
さて、ウクライナではホームステイをし、警察のお世話になり、病気になり旧ソ連圏の病院にぶちぎれるという大変貴重な体験をさせて頂きました。それはまた本編で!
以下ウクライナを単身旅行するノウハウ紹介!
治安は?
旅友Yは言いました。
Y「ウクライナか〜クリミア行けば?」
行けるわけないだろうが!!クリミアは現在ロシア領、日本人が行くにはロシアのビザを取り(ウクライナはビザいらない)、ルートも陸路よりもロシア側から飛んだ方がスムーズという、ロシアの飛び地。クリミア・・クリミア戦争、ナイチンゲール、セバストーポリ・・行きたくてたまらない土地ですわ。ロシアめ。
ウクライナがどれだけ認めたくなくても、現実ウクライナ情勢はロシア様(とアメリカ)に左右されるので、渡航前は外務省の安全HPをチラ見し、たびレジへの登録を忘れずに。
2019.8月のウクライナ。外務省安全HPより抜粋↓↓
旅友の間で言われ続けるレベル2までは大丈夫(自己責任で)説のなかで、見事にクリミアとドネツク・ルハンスクの戦闘地域はレベル3:渡航中止勧告が出ている。
2019年夏、羊的考察
ドネツク、ルハンスク:キエフのドミでそこから仕事を探しに来た方何人かと話し「今では戦闘も落ち着いているし安全になったよ。ただ、観光に来ても何もないし、治安も悪くなったから進めないよ 」と。
個人的に渦中の人間の安全談は信用できない(本人達は麻痺している)し、平和路線とは言えいつ状況が変わるかの保証できない→私なら行かない。
クリミア:ヤルタ(田舎)出身者「平和だよ」。セバストーポリ出身者「ロシア人が大量に流れてきて治安は一気に悪くなった(それまで更に田舎だった)」と。
クリミアは現在ロシア領なので、クリミア在住者はロシアのパスポートも与えられ二重国籍になったり、ウクライナからクリミアへの国境通過許可書が発行されたり、面倒な事になっている。戦闘の可能性は少ないが、行くならロシア側から飛行機で飛んだ方が簡単・・(勧めはしないし、責任もとりません)
その他:西から順にノビフ州:リヴィヴ、リフネ州、キエフ州:キエフ、ポルタワ州、サポコージュ(ザポリージャ州)、オデッサ州までぐるっと周り、結論。
安全です(戦闘状態が始まらない限り)本当に安全です(`・ω・´)!
プロパガンダを楽しめ、ホームステイ先のポルタバでは「これ見てみて」とドネツクから拾ってきた巨大な薬莢を見せてもらったりしたけど安全。
それよりも、ウクライナの田舎の道路環境の悪さに殺意が湧いてくる、ヤヌコビッチへの。撃たれる率の数百倍自動車事故あるいはバス酔いに苦しむ可能性が高いので、酔い止めあった方がいい。マジ。
旅のヒント①・極悪バス
周遊予定の方、酔い止め持参を。以上!
旅慣れしてバス移動も多々してきた羊。ウクライナの道路環境とバス環境の悪さはヨーロッパではない。
ネパールだ!
事実私が旅行した範囲内ではネパール(カトマンズーポカラ間)並みにしんどかった。因みに1番きつかったのはモロッコのアトラス越えである。
「ミニバス?そもそも違法で警察に金握らせて黙認で営業してるだけで個人営業だし、運転してる奴らも荒くてガラ悪いし」byウクライナ人談
・・・真偽は知らない。しかしミニバスの現状は体験した。
ウクライナには大手のバス会社(Flixなど)が少なく、現地のバス会社あるいは乗り合いバス・ミニバス。バス会社のバスはそこそこきちんとしていて、もちろん大型。しかし、問題は乗合バス。便数も多く、網の目のように走っている乗合バス・ミニバスはちょっと大型のバンで「これから郊外ツアーにいくのかなぁ?」くらいの規模。後部の荷物スペースなんてないのに、長距離も走り、空調も効かず天井の窓を開けるのみの結果・・
これ。ウクライナで1番きつかったのがこれ↑↑
満席でぎゅうぎゅうに乗った上、通路に無理やり大型荷物を置き、座席がなかったお隣の初老の男性はスーツケースの上に座って耐えて・・・5時間!
この状態でこもった空気のなか、ウクライナ田舎の最悪路を爆走。2時間おきに休憩があったとはいえ、酔いと熱中症で倒れるかと思った。
そして、ウクライナの最悪路。ちょっとキエフから離れて郊外を走ると、日本では即管理者に通報、数日後には修復されるレベルの穴が大量に空いている。大きいと幅1mくらい。その穴を避けるため、急ブレーキ、蛇行運転、穴にはまってのジャンピングのフルコンボが体験できる。
V「ウクライナ政府の完璧な安全対策だよ。じゃないと俺らスピード出しまくるからさ!」
140kmのスピードで田舎道を走る大学生Vは悪路の位置を完璧に覚え、飛ばしながら皮肉っていた。
バス環境に不安な人は、予約前にバスの車体について聞いた方がいい。まともな大型バスなら地獄を見ずに済む。
情報収集は?
ウクライナも情報が少ない国の一つ。とはいえ先人達のブログも多く、日本人はビザフリーなので難易度は高くない。
まず定番歩き方
ロシア版の付属としてさらっと書いてあるがガイドブックとしては1番まとまっている。主に西側のみなので東などマイナーエリアは記載なし。
電子化されていないのでウクライナのみ破ってくるか、自炊する事をおすすめ。
ロンリープラネット
世界一有名なガイドブック。情報量はしっかりあるが、写真は少ない。お好みで。
他に、この旅行社さんのサイトもしっかりまとまっていた。
旅のヒント②・チェルノブイリの行き方
ウクライナ人にチェルノブイリに行きたいというと、大概こう返された。
「なんで行きたいの?あんなとこ何もないし面白くないよ。自分は行った事ない」
「ドラマ見たの?」
チェルノブイリに関する映画やドキュメンタリーは多々作られているが、彼らが言っているのは2019年春にアメリカで放送されたドラマのことである。おかげでチェルノブイリ目当ての観光客が押し寄せ、チェルノブイリツアーが大人気になっている。
チェルノブイリ公式サイト | 映画・海外ドラマのスターチャンネル[BS10]
ネットのコラムで「チェルノブイリの悲惨さに目を向けず、インスタ映えのみ求めて自撮りする不届き者がいる」とも読んだが、自分が参加したツアーでは記念に自撮りはみんなするが、ガイドさんの話もしっかりまじめに聞いていた。
そもそもツアー料金はウクライナの物価を考えると法外なほど高い、つまり払える人しか行かない。ヨーロッパ最貧国争いをするウクライナにおいて貴重な収入源でもある。金を食い続けるチェルノブイリを観光化して、誰が彼らを責められるのだろう。
因みに料金は、日本語ツアー>>>>>英語ツアー>>ウクライナ/ロシア語ツアーである。
チェルノブイリにはガイド同行でしか行けない。基本的には内容はほぼ変わらず、料金もほぼ一律である。季節関係なく
長袖・長ズボン、かかとの隠れる靴(ビーサン×)、パスポート
が必要になる。
主な英語ツアー会社を以下紹介
*CHORNOBYL TOUR
CHORNOBYL TOUR® - Official provider of the Chornobyl zone, ChNPP, Pripyat-town. Top-quality trips.
*Solo East
Chernobyl Tours 2019 by SoloEast, Breathtaking Trips by the Creator
この二つはキエフ発着で共に1dayツアーは約1万円。現在(2019.8)ウクライナの平均月収は約5万円・・どれだけ法外な価格のツアーか。経済はボロボロで物価は上がり続けている。外国人料金も納得だ。
他にもツアー会社や個人手配もあるので選択肢は豊富。ドラマ人気が続く限りは早めに予約した方が無難だ。
以上。ウクライナ総まとめ。ウクライナ周遊ブログ更新と共に随時更新予定🐏🌈