もはや定期更新になってしまったトルコの治安・トラブル集。
仕方ない、ハンガリーの記事を書きながら、実はとっくにトルコを通過しギリシャに今いるのだから。記事は約1ヶ月遅れで思い出しながら書いている。
この治安・トラブルは、優先してあげていく。事例を見てもらい、嫌な思いをする人が減るように。出来るだけ自分の体験や直接聞いた話が主だが、どうしてもその時々の私の主観が入る。この主観は移り変わる物で、正直好意的に考えている時と、嫌になって書く時とで違ってしまう。それもリアルと思って欲しい
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「そうだ、ロードスに行こう」と思ったのは、4回目(計約2ヶ月)いるトルコが嫌になったからだ。
きっかけは、イスタンブールから飛んだイズミルでしつこくナンパされた事。
暑い日だが、Tシャツにジーンズ。イズミルのアゴラに向かう途中だった。歩いていると、横を歩いているおっさんが「メルハバ」とずっと言っている。私にではないだろうと無視していたが、ずっと横を歩いてくるし他に人がいない。
10数回目で「メルハバ?」と答えてしまった。
おっさん英語は皆無なので、私の中での意訳だが…
「一緒にチャイ飲もうよ」×3
「No, no, no」×3
「じゃあレモネードを」×2
「No!」×2
しつこい。私はアゴラに向かって歩き続けている。そして横をひたすらついてくる。
「私はアゴラに行きたいんだけど」
「アゴラはこっちだよ。レモネード飲もうよ」
「何で(私が付き合わなきゃいけないの)?」
信号待ちの間にGoogle翻訳で頑張ってる。見たら「I like you 」と翻訳されていた。
…友達を格上げする事にした。
「I have a Turkish boyfriend ‼︎」
…通じなかった。暑い中何やってるんだと思いながら、信号を渡りながら私もGoogle翻訳でトルコ語に直して見せた。
オーケイと、ようやくおっさんが引いてくれた。アゴラは真っ直ぐだよと告げ、今渡った横断歩道を戻っていく。
…用もないのに渡って来たのか。。
ドッと疲れた。女性の皆さん、今までヨーロッパでは通用した「言葉が通じない作戦」がダメな時、「現地に彼氏がいる作戦」は効きました!
…これでもしつこい時はどうしたらいいんだ。揉める覚悟があれば、店に入って助けを求めるかな。。
日本の友人に話したら、「粘着質だね〜」と言われたが、少し違う。「ただただしつこい、そしてポジティブ」。こういう人に出会う度思うのが、何故こんなに自分に自信があるのか?である。
女性にとって、初対面のおっさんとお茶をする事に何のメリットが?
ダメ元精神が強いのだろうか?
もちろん、いい人も悪い人も、どの国にもいる。が、嫌になってギリシャに逃げてきた。初ギリシャは、近いのもあってトルコ寄りの文化かなぁ〜と思ったら、おもいきりヨーロッパだった。
あくまで私の価値基準だが…私はトルコは好きだが、服装はヨーロッパより気を使っている。政教分離の国だから、ミニスカートの人もヒジャヴの人もどちらもいるのがトルコだが…自分の身を守るという意味であまり露出はしない。リゾート地などでは周りにそえばいいと思うけど、ここはトルコだ。
守ってくれる男性が同伴しているかどうかも安心感として大きい。イスタンブールで友達と会う時はスカートでも好きなものを着るし、万が一揉めても友達に助けを求めれる安心感がある。
イスタンブールから離れた瞬間ジーンズに戻した。がちがちにガードを堅くしろとは思わないが、私の基準は「いつでもモスクに入れる程度」の服である。
イズミルで泊まってた宿の近くでは、夜に凄く露出度の高い服装の女性が立っているのをよく見かけた。売春婦かな…と思ってる。
この国の極端さは何だろう…貧富の差、教育の差、極論だがインドほど差があって、どちらと関わるかで経験や価値観が大きく変わる。
ロードス島でギリシャ人(トルコ嫌い)と話した時、凄く納得出来たのは「あの国は人間というより、動物的。まだ出来上がってないし、マナーとか全体が底上げされていない」ということだ。
「自分の基準は、英語とか外国語が話せるトルコ人は、ある程度教育を受けている。トルコ語しか話せない人は、教育レベルが低くてマナーも悪い事が多い。まぁ、1番英語が下手なのは日本人だけどね笑」と。
この方は、ギリシャに来たトルコ人のみと関わっていて、トルコに行った事はない。
英語が話せるかどうかは私の中では基準ではない。話せなくて親切な人にも沢山会い、助けてもらった。けれど、人間性の格差が大きいというのはわかる。まともに育てられているか否か。トルコと考えると、遠い国で想像しづらいなら、アジアに当てはめてみると納得しやすい。アジアの発展途上国に、全く同じことが言えるから。
人間性…それを見極めて人と関わるのは難しい。カッパドキアでの邦人殺害は、粗悪な方と出会ってしまったんじゃないかな…と思った。出会ってしまったのは、決して彼女達の不注意でも何でもない、ただ間が悪かった。そして、私がたいして嫌な思いをせずにこれたのも、ただ運が良かった。
悪口よりになったが、実際、今回初めて逃げたいと思った。ヨーロッパの人との距離感、無関心さに慣れると濃いトルコは疲れる。女性として、興味のない男性からとかく話しかけられるストレスもある。
が、旅先で何か困った時に通りすがりの他人が親切に世話してくれるのもトルコである。一概に語れない奥の深い国なんだろう。
そしてまたロードスからトルコに戻る🐏