カディスのカーニバル。有名らしいが、小さい町だからかツアー客などはほぼおらず、ネットの情報も少ない。HPも見たがイマイチ要領がわからず、配っていると期待したカーニバルのパンフもない。
…楽しみ方がわからない。
わからないなりに、4泊してカーニバルの最終日までふらふらした。わかった事…
- スペイン語上級者になる程楽しめる…。わからなくてもノリで楽しめる。
- コスプレ参加推奨。現地調達可。出来れば数人で来て、コスに統一感を出せばより溶け込める。
- 酒が飲めたらより良し!
- メイン場所はコロコロ変わる。ネット鵜呑みより、宿で聞いた方がいい。
- 取り敢えず、人が集まるところについて行け‼️
- カディス自体が素敵なので、観光もしたければ数泊。盛り上がりのみ見たければ、ラスト2日のみでもOK
- カーニバル期間、カテドラルなどは閉まってたので要注意。
*木曜日
ホテルにチェックイン時に、スタッフさん(男性。すっごくフレンドリーで親切)から、カディスの地図を渡された。街の見所、地元向けのオススメバル、カーニバルの見所を書き込んでくれた。
それを頼りに昼は観光し、夜はカーニバルを見に行く。私はパレードだと勘違いしていた。この日はまだ舞台でだけ。
特設舞台2ヶ所見て見たが、スペイン語(当たり前)の歌とトーク。なんならトークメイン。…わからない、さっぱり。
時折観客から笑いが起きる。歌でも笑いが起きる。ネット前情報によると、風刺を込めた替え歌らしい。有名な歌が多いらしく、観客で口ずさむ人も多い。
…上級者向けだ❗️とやっと理解した。周りのテンションやノリでも楽しめるけどね、やっぱり内容がわからないと半減すると思う。この日は一般コス少なし、頬に赤丸を書いた人はよくいた。
*金曜日
この日も街の特設会場でグループごとにステージあり。更にゲリラ的に街角で小規模のグループが歌い出し、観客が周りを取り囲む。いつ何処に好きなグループがいるか分からず、みんな人だかり目指してうろうろ。歌い手も酒飲みながら楽しそう❤︎
驚くのが、持ち歌が一曲じゃないの。何曲も休憩しては歌いを繰り返す。観客に語りかけるかのように身振り手振りもつける。楽器もグループで生演奏。何曲練習するんだろう、凄い!
*土曜日
↑何かとずっと考えていたら笛だった。みんなブーブー吹いてる。
この日から(又は昨日から?)お立ち台が出現。一ヶ所で何曲も歌い、適当に移動する。…ので、どのグループがどこに現れるか誰もわからない。宿でルートを聞いたけど「メインは中央市場付近だけど、彼らは移動するからわからない」と言われた。ルートすらない⁈
トラクターに引かれる🚜。狭い中立ちっぱなしで歌い続け、曲の合間にビールや水飲んでる歌い手達。ドナドナが思い浮かんだ。
至る所に撒き散らされる紙吹雪。持参かと思ったら、屋台で袋に大量に入って売ってる。空中で紐になるスプレー缶も人気。持ってるのは子供だけじゃない。
歌だけでなく踊るグループまで。
↑街角のゲリラ的歌い手。
↑カーニバルの象徴?魔女。
通りは人でいっぱい。人びとは歌いまくり、コスしまくり、酒飲みまくり、もはやカオス。思えば日本の祭りはここまで自由というか雑じゃないよね。プログラム通りの時間厳守にこだわったり、進行方向や誘導に力を入れたり。
私がカディスで頑張ってるな〜と思ったのは、仮設トイレの設置。これだけは至る所にあって助かる。
↑この花嫁さん、歌い手に助けられてお立ち台によじ登って参加。スカートをまくりパンツ全公開!…オッさんやで。
↑無残なゴミ箱。
個人的に1番好きだったグループ。各グループのCD販売してるから、記念に買えば良かった。。
見るも無残な広場。まかれ放題。
この日は歌ではなくトークメインの人もちょこちょこ見た。立て看板を手に指示棒で指しながら講釈。周りは爆笑。これをされてしまうと、全くわからない。
二人でオレンジ色の東南アジアの袈裟を着ての話者がいた。立て看板を見たら”Zen”と書かれた4コマ。内容知りたかった〜💦
↓↓
みんながぞろぞろ海岸沿いに集まるので便乗。少しずつポジションにつくが、やっぱり田舎だからか余裕も十分ある。
↑紙吹雪の袋を持ってスタンバイ。
☆土曜日のメインイベント。 パレード!
プロの力が入ったカーニバルじゃなく、地元住民がみんなで参加する感じに見える。列にはちびっこもいっぱいでほのぼの。が、列から観客に向かっても紙吹雪をまかれるので注意。最前列はなかなか酷い目に。私には紙テープが直撃した。
何故かパレードでは歌無し。
↑嵐の後。えげつなっ、雨降ったら最悪だな。と思ってたら、その後後始末されていた。
この日は日付け変わっても歌が聞こえていた。疲れたので諦めてホテルに帰り、服を脱ぐと紙吹雪がパラパラ〜。みんなも同じはず。
*小休憩〜コスについて〜*
コスプレは、みんな基本ダサめ。コスに性別年齢は関係ない。おじいちゃんでもやってる。綺麗めなので、海賊?山賊?は人気。中世の貴族の格好の男性も多い。
他に、軍人、警察、警備員、天使、シスター、カトリックの僧侶なども。
グループで統一感出してくるのが多い。あと、男女逆転も。女装したおっさん達多数、綺麗めな女装では決してなく、トロカデロ・デ・モンテカルロのコメディ枠的な。
被り物、着ぐるみも約半数。動物、虫など色々。みんなでビール瓶とか。可愛い女の子達がみんなでお相撲さんの着ぐるみを着てるの見たときは泣けてきた。
若い女子って、自分を可愛く見せたいんじゃないの?何故そんなにダサくウケにはしれるの⁈
街に衣装屋さんがあるので、チュチュやカツラや羽など簡単なものは現地入手可能。が、本格派な人は前々からチームで準備。自作かわからないが、「オーダー受け付けます」の張り紙も何度か見た。
荷物軽めにしたい旅行者には難易度高いが、是非コスることをすすめる。私は一切しなかった。単独でする悲しさに耐えられない…次は友達と着たい。。
*日曜(最終日)
この日も朝から歌いまくり。人混みもコス人口もピーク!
↓観客(まさか知り合い?)を上にあげ、ビールかけ。暖かいとはいえまだ2月だが、気にしな〜い!
この日のメインイベント。事前に宿のお姉さんに聞いた。ネットで見たら場所が違う時もあったみたい。今回はCastillo de San Sebastián の前の広場。人が多いが、やっぱり日本の花火大会よりマシな気が。
21:00皆んなでスマホを手にスタッフの動向を見守る。
拍手と歓声。何故魔女を燃やすのかルーツを知りたい。火祭りも燃やすし、燃やすのが好きな国民性?他の人から聞いたが、同じく最後は燃やすのが伝統だったのに、行政に禁止されて出来なくなった場所もあるらしい。こうして世の中がつまらなくなっていく。。
ファイヤーが終わったのにまだ帰らない。?この後何かあるな?と15分くらい待った。皆んなだれてきた頃に轟音が鳴り響いた。
↓海から花火!
花火が終わり、ぞろぞろと解散した。いつもは夜中まで街角でゲリラ的に歌ってるのに、最終日だからか出会わなかった。
ホテルのお姉さんによると
「公式は今日で終わり。まだ歌いたい人達で、来週もカーニバルは勝手に続く」
そうだ。なんて自由なの‼︎
次の日は昼過ぎからバスでロンダに向かう。お昼ご飯を食べに一度うろうろしたが、静かだった。有志は夜に現れるのだろうか🤔☀️