羊の世界放浪譚

女一人旅・ワーホリブログ❤︎現在色々工事中。

デンマーク*2018*コペンハーゲン~郊外ヒレロズ・湖に浮かぶフレデリクスボー城①~

文章読むのが面倒な方、「中央駅から」へGO!

 

改めてデンマーク・デンマーク人の印象

6月なのにジャケットが必要で陰鬱な天気の北欧。オイルマネー・ノルウェーの次に訪れたデンマークは山のない自転車大国だった。

 

友人の案内をあてにし、コペンハーゲン市内はほぼ人任せ。自分で調べて観光に行ったのは郊外のみ。自分の中で今回の北欧旅の目的は避暑とヴィンランド・サガの聖地巡礼だったからである。この時点では20巻まで発売済み。

 

 

そんな(ヨーロッパ慣れしたおかげで)退屈なデンマークに興味を持ったのは

  1. 思った以上にヴァイキングの資料がなかった(後に記載)
  2. 物乞いが少ない

からである。私はアジア~イスラム文化圏のインテリアが好きで北欧デザインには全く興味がないし、デンマークが誇るレゴも名古屋のレゴランドがオープン早々にこけたイメージだった。

 

ヴァイキングのイメージから荒々しいのかと思いきや、人との距離を大切にする日本のような国だった。私は「世界のどこが日本に似てる?」と聞かれたら、「北欧。特にノルウェー(自然が豊か)」と答えたい。質問したら出来る限り教えようとしてくれるが、向こうから話しかける事はほぼ無く、バスや列車を待つときに妙に等間隔に間を開けて並ぶ・・京都の鴨川をイメージしてもらいたい。

トルコ・モロッコはぐいぐいくるし、スペインはもっと雑かつフレンドリー、東欧は接客という概念がない。・・あくまで私の経験と偏見です。

 

デンマーク人のイメージはイングランド支配の強いデーン人ではなく、第二次世界大戦で数時間(おい!)で降伏した、普段はおとなしく酒が入るととたんに陽気になり、お財布のひもがしっかり固いが、バカンスでは太陽を求めて地中海に繰り出す印象に変わった。

これは友人だけの印象ではない、私を案内してくれた彼は私がビールを飲む横でコーラーを飲んでいたが。

 

高福祉国家の現実は?

もうひとつの「物乞いが少ない」について。

北欧が高税率・高福祉移民受け入れとは聞いていたが、ヨーロッパ自体、外見の区別のつかないアジア人から見たら人種のるつぼである。外見的になんとなくわかっても、実は私には地中海の区別がつかない。スペイン、イタリア、ギリシャ、トルコは同じに見える・・・ので、服が同じなら誰が移民で誰が地元民がわからない。

 

その対して変わらないと思っていた北欧では、人種が多様化しているわりに、物乞いが圧倒的に少なかった。もちろん、ゼロじゃない。中央駅の前は車いすで紙コップを差し出す老人の定位置だった。

ただ、他のヨーロッパに比べて少ない印象だった。

 

私はあまり物乞いを見たくない。貧しい人の目の前で、観光客という気楽でお金に余裕のある立場というのは、悪くないのに気が咎める。日本での自分の地元は地方なのもあって、ホームレスもあまり見る事がない。物乞いなんて日本では見たことない。

こっちの物乞いさんは、あくまで人によりけりだが、「積極的」にお金をせびってくることがある。券売機の前に手を突き出したり、紙コップの中の小銭をじゃかじゃか鳴らしてアピールしたり・・

「嫌い」ではない、彼らにも生活がある。裏事情を色々ささやかれたりしているが、あげたければあげればいいし個人の自由だと思う。ちなみに私は「ただ物乞い」よりは「何かしている人」に気が向いたらあげる。花やポケットティッシュを売っていたり、パフォーマンスをしていたり・・。

 

話を戻そう。物乞いが少ない。これだけで私には北欧は好印象となった。そして友人Dがしきりに話す「税金が高い。無駄遣いは出来ない」。実際、彼は一緒に外食に行っても、食べきれない分はタッパーに詰める(全員がそうかは知らない)。つい先日までいたトルコは、物価も賃金も安いが外食も安いので、がんがん食べ残して食品廃棄の多い国。この落差のせいもあり印象的だった。

これは・・面白い。詳しく知りたくなり、本を買ってみた。

宿で読み進めながら北欧をめぐることにした。本の感想・紹介は別記事でいずれ。

 

 

さて。この日は電車で郊外へ行く。

中央駅からヒレロズへ

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チャリの山の中央駅横入口。

ヒレロズ(Hillerød)行きの切符は普通に券売機で買えた。簡単な英語さえ読めたらスムーズに買える(外国人料金なので高い)。クレジット購入可。

が、プラットフォームが分からずにかなり困った。案内表を探してもわからず、時刻表の電光掲示板を見てもデンマーク語の地名はわからず、係員さんに尋ねてようやくわかった。

 

デンマークでは近郊列車(エストー)と市バス、地下鉄は共通券かつゾーン制。なので、チケットを見ても行先は書いていない。係員さんにはGoogleMapで駅名を見せた。Kindleで買った歩き方にしっかり載っているのに、最近は調べるのが面倒で「何となくわかる~」と適当に券売機をぴこぴこ押している。旅はどんどん雑になる。


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さすがチャリ大国。折りたたまなくてもそのままチャリを持ち込み可能。チャリ用の優先スペースまである。

 

↓↓

ヒレロズ着。案内を見ながら城まで歩く。
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デンマークは外食産業が乏しい(値段が高いから)ので、郊外に行くときは先にお店の目星をつけておいた方がいい。

どうせ夜に友人と食べるので、コンビニで軽めに済ませた。ノルウェー・デンマーク・スウェーデン・フィンランドにはコンビニがある。24hr営業とは限らないし、品揃えもまばらでそのくせ高かったりするが、それでも神!

 

湖の向こうに城が見えてきた!

フレデリクスボー城・入場


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橋を渡り広場へ。可愛い~❤
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ちなみに上から見るとこう↓↓湖の中にあるのがよくわかる。

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湖からボートで見ることも可能。遊覧船があるので↑の青い点線の部分を渡れる。

 

営業時間はかなり短いので要注意。特に冬!
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広場の門をくぐり中庭へ。
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写真中央の入口から見学スタート。

コペンハーゲンカードでもいけるので、どっちがお得か事前によく計画を練ったほうがいい。行き当たりばったり観光なので、普通に買うと・・チケット75DKK(約1200円)高っ!

 

ここで問題発生💦チケットを見せると、係員のおじさんから荷物をクロークに預けるよう言われた。クロークはコイン式で後でお金は帰ってくる。が、北欧はキャッシュレス大国でもあるのでDKK(デンマーククローネ)を1円もおろしていない💦EU加盟国と€導入国は同じようで違い、北欧は独自通貨を残す国の方が多いのだ。

「カードしか持ってないんだけどどうしたらいい?」

「う~ん、じゃあ後で返してくれたら大丈夫だよ」

おじさん、コインを貸してくれた!良かった💦コインロッカーの為だけにATM探しは嫌だった💦

コインロッカーはチケットチェックの目の前、ネコババしようにも出来ない(笑)

 

ありがとう~お礼をいい、さあ城の内部へ(②に続く)

 

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