羊の世界放浪譚

女一人旅・ワーホリブログ❤︎現在色々工事中。

スウェーデン*2018*ストックホルム~必見!絶対行くべしヴァーサ号博物館

 

長期放浪者のやる気なさ

 旅慣れどころか旅疲れまで起こしている私の観光モチベーションはかなり低い。

ドミで昼まで1日10時間以上寝て、北欧料理に興味薄なのでドミで自炊し、オンラインで日本の漫画を読み漁る日々。観光は「・・折角来たから行くか」という程度。

弾丸旅行ならもっと頑張るが、長期旅行は疲れるのだ。慣れない土地でのストレス、ジャパニーズと呼ばれない悲しさ、将来への不安と悲観。

 

明日のために今日も寝る 今日のために明日も寝る

by  男おいどん

 

松本零士氏なら銀河鉄道999等の宇宙ものも良いが、男おいどんは名作だ。

ちなみに羊が一番好きなのはワダチである。SFと四畳半の融合が凄くいい。

女の自分にとって、男くさい男らしさ優しさへの憧れが詰まってる。早く電子書籍化してください。

 

 

ヴァーサ号博物館へ

1628年、一隻の軍艦が沈んだ。嵐でも撃沈でもなく、港から出てすぐ、処女航海セレモニーのなか見物客の見守る前で出港からたった1.3km進んだ所で沈んだ。

ヴァーサ号博物館はその沈んだ船を引き上げ、巨大な現物をそのまま展示してある博物館である。

 

HP↓↓日本語HPでも簡単な説明と博物館の案内が載っている。詳しくは英語ページ。

Welcome!

 

下記案内はヴァーサ号博物館HPより引用↓↓

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軍もの関係の博物館は大好物だが、武器や戦闘機はあまり興味なくよく知らない。ただ当時の軍艦はなかなか見れないから・・と気軽に行ったが、かなり良かった!

時間が合わず一人で回ったが、ガイドツアーに参加すればよかった。

ツアー案内はHPにも記載されているので、興味のある方は事前に見ておいた方がいい。

 

この日も暖かく穏やかな天気のストックホルム。

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大都会ながら自然の多いストックホルム。博物館のあるユールゴーデン島ではひな鳥がいた。ふわふわっ!!
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ヴァーサ号博物館①

チケットを券売機で購入し、中に入ってすぐ。で、でかい!!
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手前の人と比べたらどれだけヴァーサ号が大きいかよくわかる。

ヴァーサ号は全長69m(やりだしを含む)、船体47.5m、全体の高さは52.5m。1000本の樫の木から作られ、スウェーデン海軍の最大かつ最高の戦艦になる予定だった。

 

(データやネタバレは全て博物館で購入したガイドブックから引用。普段ガイドブックなんて買わないが、英語がよく理解できなかった箇所まで日本語で載っている。読み応えのある一冊↓↓↓)

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つまり・・旧日本海軍の誇る戦艦大和が、戦いもせずに瀬戸内海で沈んだようなもの。

こ、国辱。失態の責任者は縛り首でもおかしくない。

 

「普通の国なら、これほどあからさまな国家的恥辱はそのまま人目に触れないよう海底に沈めておこうと思うところだろうが、自分に厳しいスウェーデン人は違う。」

by マイケル・ブース

 

この方の北欧感の真偽は別として、毒舌とユーモアに富んだ語り口は凄く読みやすい。そして、国辱と思うのは私だけは無かったと安心した。

 私のスマホでは全体が撮れない。中世の船は初めて見たが、当時の技術でこれだけの大きさの物が作れたとは感動だ。
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大砲の設置場所。戦闘時に開く。
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船首の装飾。
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ここヴァーサ号博物館では日本語にも対応!!
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大概中国語はあっても日本語はない。


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広くて疲れるので、館内のレストランで一旦休憩。

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黒パン?にサーモン、サラダをのせたもの。スウェーデン価格だが、ノルウェーの後なので安く感じるという錯覚を起こす。

北欧のどこで食べてもサーモンは脂がのって美味しかった。醤油と白米で食べたら最高だろう。寒い地域なのに黒パンに乗せるオープンサンドがポピュラーで、黒パンを残して上の具だけ食べる・・これは現地人からしたら「寿司の酢飯だけ残す」行為に相当するんだろうか。だ、だって不味いから。。

 

ヴァーサ号博物館②

反射で見づらいが、このゴテゴテの装飾は船尾にあたる。
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下は当時の彩色を再現。
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館内はかなり広く、ヴァーサ号の周囲を取り囲むように展示がある。下からも上からも船を眺める事が可能だ。映像上映もたしか2か所あったと思う。どの言語で見たいかで時間が限られてくるので、先に時間を確保した方がいい。余った時間で他の展示を見て回る。

好きな人なら2時間でも3時間でもいられる充実さだ。

 

当時の北欧図↓↓
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このバルト海を囲む都市を、丁度この旅行でまわる予定。世界史選択だったが、申し訳ないくらい北欧の歴史は知らない。世界中で起こる大小の事象、戦争はさらいきれないので、中央ヨーロッパの歴史が優先されるからだ。北欧神話なら知ってる(笑)


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彩色してあるのは模型。奥は現物。
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船の内部の再現。
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上の階から見るヴァーサ号
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ヴァーサ号は突風にあおられた程度であっけなく沈んだ。乗り組み員や、セレモニーで一緒に乗っていた家族も含め、約50人が船共に亡くなったと言われている。船は収容人数に対して脱出口が少ないのは今も変わらない。

 

沈没後すぐ、艦長をはじめ事情聴取がはじまった。そして、結局事故の責任者を決める事が出来ず、有罪になった人はいなかった。不満をそらすために責任者をでっち上げなかっただけでも凄いと思う。

 

原因は重心が高く、バランスが悪く、大砲の過重積載だろう。が、当時の造船技術では設計図も安定性の計算もできなかったそうだ。1628年は30年戦争の真っ最中であり、スウェーデンは今までにない巨大な船を作ろうとし、失敗した。

 

下の階からヴァーサ号を見上げる。
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船と一緒に引き上げられた人骨。
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引き上げについての展示。潜水員や
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引き揚げ方について。
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引き上げは沈んだ当時から何度も挑戦がなされ、最終的に1961年に引き上げが成功した。中には事故の一因になった大砲をはじめ、財宝のたぐいや当時の生活をしる手がかりが残されていた。

そして、現在の技術に則った事故の検証も始まった。

 

 

以上。ヴァーサ号博物館の紹介。つい船ばかり写真を撮ってしまったが、展示も凄く凄く充実している。

是非足を運んでみて欲しい🐑🌈

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