羊の世界放浪譚

女一人旅・ワーホリブログ❤︎現在色々工事中。

ベラルーシ*2019*ブレストからニャスヴィシュへ

ソ連の名残ありまくりのベラルーシ。ミンスクを含め基本的に駅員の「売ってやってる」感は客は神だと勘違いした日本人の心を砕きにかかる。それでも、ブレストの駅員さんは比較的親切だった。

ポーランドとの国境の街、血なまぐさいブレストから、世界遺産の割に超僻地、観光収入が欲しくないのか!と言いたくなるニャスヴィシュへ列車でGO🐏

 

 

ベラルーシの車窓から

朝、パーフェクト夜型人間にとって地獄のような5:30起き。最低限の身だしなみをし、駅に向かう。列車のチケットは6:50発。7:00発便のバスでベラヴィジの森へ向かうmちゃんが荷物を手伝ってくれた。

デンマークの冬用装備があるので、バックパックは20kg弱・・これでも少しずつ減らしている。行き先がデンマークでなければ・・冬装備ごとき現地調達するのに・・デンマークで揃えると破産する(泣)。夏が終わった瞬間Tシャツを全て捨てたい・・

 

早朝のブレスト駅。

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連絡通路ギリギリまで送ってくれたMちゃん。羊が準備している間に蕎麦の実のポリッジを朝ごはんに作り、ご馳走してくれた。節約のためにポリッジを基本メニューにしているそう。Mちゃんはヤルタ出身なので、ベラルーシもロシアも料理はほぼ同じで、わざわざ食べるほどではないようだ。マシな方とはいえ物価高の西欧スペインが拠点の羊。味が薄く素朴で優しいベラルーシ料理は可もなく不可もなく、なにより安く、助かっている。

 

M「あと10分あるから頑張って!」

ハグしてお別れし、自分のプラットフォームを必死で探す。

 

ブレストのプラットホームはモスクワ側とポーランド側表記で(うろ覚え)、地理感覚がない身には意味不明。彷徨ったあげく途中で警察に声をかけられたが、「これ、私のチケット!あと五分で列車出るから!」と訴え、プラットホームを教えてもらい、1分前に駆け込んだ。荷物が重いのもあり、汗だくである。列車は10分遅れて出発した。頑張りは何だったのか…


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前日に30分かけて購入したチケット。窓口のお姉さんは早々にギブし、別の英語話者(片言)にチェンジ。私が調べておいた列車だと、「到着が遅くて観光出来ない。早朝発がいい。乗り換えは同じホームだから大丈夫」とめっちゃ勧められ、プラン変更。乗り換えとかも電話をわざわざかけて調べてくれた。

ブレストの方が田舎だからか心と対応に余裕がある気がする。感謝しかない。


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車内は写真より更にボロい…。

 

 

見事に失敗をおかした

列車に揺られて4時間弱、目的の街に着いた。アナウンスは聞き取れないし、この駅でよいのか別の乗客に確認して降り、乗り換えを待つ。

…来ない。

遅延も考えられるので、予定時間から20分待ったが来ないし、案内板にも表示されない。通りすがりの人を捕まえて聞いたが、ここで待て派と、駅舎に行け派といて…駅舎で聞くことにした。

 

チケットとメモを見せ、ニャスヴィシュに行きたいと訴え…片言と身振り手振りでやっとわかった。

降りる駅を間違えた。

この小さな工業と農業の街にはほぼ同名の駅が二つあり、手前で降りてしまった。お姉さんがチケットの返金手続きをしてくれ・・・乗り過ごしなのに可能なんだ・・・仕方ないのでニャスヴィシュへの別の方法を聞いた。

 

「この街からバスが出てるわ。予約はいらない、次の便は…ちと待ってね調べる」

…3時間後だった。

仕方ないので、駅前に唯一あるハンバーガーショップに3時間入り浸る。鞄は重いし小さな街で他の選択肢はない。
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3時間後、地元の普通のバスに乗る。周りにも運転手にも「ニャスヴィシュ」と確認してからである。

…20分後、バスはソ連的な住宅地の真ん中に着いた。運転手はバスから降り、タバコモードに入っている。

「待って待って!私が行きたいのはここ!別の街!」

発音が悪くて似た発音のバス停だと思われたようだ。運転手さん達がラリーを組み、「この子、ここに行きたいんだって」と伝言ゲーム式にバスを更に二台乗り…着いたのは同じ街のバスターミナルだった。

「ここにバスがあるから!」と言われたが…無い。聞いたが実際無いらしい。横で白タクのおじいちゃんが「乗れ!40brだ」とうるさい。車で1時間、2000円…空港の時と比較したら妥当、むしろ安いくらいか…と諦めて乗る。なら、列車乗り間違えた時点でタクシーに乗れば良かった。

 

このおじいちゃんに関しては、商売的なので、特に良い記憶はない。商売としてやるなら目的地まで連れてって欲しい。しかし、私が見せたゲストハウスのマップが読めず、住所もわからず「ここが城だ」と言われても「いや、荷物重いし、はなからホテルの住所見せてるじゃん。さっき右に曲がれって言ったのに、直進したのあんたじゃん」。私が行き先示しても通じないので、ゲストハウスに電話して直接話してもらい…スーパーで降ろされた。

身振り手振りで「ここに迎えが来る、待て」と言われる。いや、私は住所わかるし、ゲストハウスは写真付きで行き先示してるし、一通ですらないし!20kgの荷物を誰が運ぶと思ってんだ!

「なんで直接いかないの?」

「ここに迎えが来るから」

「そりゃわかってる。だからなんで?」

ベラルーシ語でわめき出したので、「だから、私は理解出来ないし、翻訳機に向かって喋ってくれない?」とこっちも応戦するが、翻訳機には話さない(多分、わかってない)。怒鳴られるのは不愉快だし、大人しくわかったとなるなら一人旅なんてしてない。完全に言い合いになり、通りすがりの方々が通訳を始めた頃に、私のゲストハウスの迎えが来た。

ゲストハウスには仕方ないので20分歩き、宿の女の子が荷物は手伝ってくれた。なんか釈然としない…

まぁ、最初から40brと異様に繰り返してたので、そういう教育の方だったんだろう。怒鳴るな馬鹿野郎。

 

 

世界遺産の街・ニャスヴィシュ

ニャスヴィシュは小さな世界遺産の街。近郊のミール城とセット。
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湖に隣接する城が見所なのだが・・今日はもうクローズ。そして疲れた。1泊の予定を2泊に変える。

 

宿の方達は本当に親切にしてくれ・・というかホームステイに近く、居心地が良かった。この後ミンスクに帰るんだけど、どうしたらいい?と聞いたら、

「ミニバスが出てるわよ、ニャスヴィシュから」

と言われ、予約もお願いした。バスの予約は本当に難しくて、会社もたくさんあるし、中には個人営業の乗合もあるし、列車のがまだ楽。言語が通じない大変さもあるけど、地元の方自体も大変だと思う。日本みたいに列車が国中を網羅している分かりやすい国はなかなか無い。


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タウンホール兼美術館だそう。


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城には湖を渡って行く。


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ベラルーシにも鍵文化有り。


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ニャスヴィシュ宮殿。
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クローズ。乗り間違えで予定が狂ったんだから仕方ない。


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ここの公園は広くて閑散としていて、散歩するには良い場所だった。「Japanese gerden」というエリアをGoogleマップで見つけたが、特に日本らしさはなく普通に公園の一部。なぜ名付けた?


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湿度のあるベラルーシはカタツムリが豊作。


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宮殿を裏から見た図。

 

街の中の正教会。
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正教会2。
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小さい街過ぎてレストランよりゲストハウスのご厚意に甘える事にした。有料で特別に作ってもらうというより、「食べる?あなたの分あるよ❤︎」という感じで有難い。どこの国でも外食より家庭料理の方が美味しいし、普段が一人なので同じ食卓を囲んで翻訳アプリ使いながら話すのは楽しい。

明日こそミール城へ🐏🌈

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